「刃牙展ッ」に武尊が登場 天心とまさかの一致だった「一番好きなキャラ」は?
5日に東京ドームシティGallay AaMoで開幕した「連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ!in東京ドームシティ」。開幕以来、日本全国の刃牙ファンが来場し、連日、会場中に熱気があふれている。実はその「刃牙展ッ」を格闘技界で最速で楽しんだのは、“K-1のカリスマ”武尊だった。
原作者・板垣恵介先生も感無量か
5日に東京ドームシティGallay AaMoで開幕した「連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ!in東京ドームシティ」(4月17日まで開催)。開幕以来、日本全国の刃牙ファンが来場し、連日、会場中に熱気があふれている。実はその「刃牙展ッ」を格闘技界で最速で楽しんだのは、“K-1のカリスマ”武尊だった。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
武尊は開幕前日に『刃牙展ッ』内で催されたオープニングセレモニーに登場。同所には180点にも及ぶ原画にくわえ、ほぼ原寸大の「地下闘技場」も再現されているが、その中でコスプレイヤーのえなこ、巨人の岡本和真、お笑いコンビ「アルコ&ピース」の平子祐希と酒井健太といった、無類の刃牙マニアに混じって、自身の刃牙愛を披露しながら刃牙の世界観を楽しんでいた。
例えば好きなキャラに関して武尊は、「一番好きなキャラクターは柴千春です」と明かす。
「あの人は男として憧れているというか。格闘技をしたことないんですけど、地下闘技場に出てきて、五輪の柔道の選手(畑中公平)、ボクシングの世界チャンピオン(アイアン・マイケル)を倒しているんですよ、そんなヤツいないじゃないですか。しかも試合中に腕を折られて、もっと折ってやるぞっていわれたら、自分でその腕を(闘技場の木枠に)ぶつけて、もっと折るっていう。僕もトーナメント(K-1WGP 2016)に出た時に、拳の骨が折れたんですよ。だけど決勝までその折れた拳を使って、殴って勝ったんですけど、ちょっと相通ずるものがあって。大好きです」
ここまで武尊が話したところで、「大事な時期(6月に決まった那須川天心戦直前)でしょうが、1回再現してみますか」(平子)、「ダメダメダメ、マジで大事な時期だから」(酒井)とMCのアルコ&ピースの二人がカットイン。
それに対し武尊は、「憧れの(場面を)……。マジでここ(闘技場の木枠)を触れるのも憧れですからね」と答えていた。
実はこの柴千春というキャラクター、暴走族の特攻隊長になるが、6月に武尊と雌雄を決する、もう一人の主役・天心も数年前のインタビュー記事で好きなキャラに挙げていたことがある。幅広い層に愛されるキャラだけに、不思議ではないが、面白いのは武尊も天心も、主人公の範馬刃牙やその父親で“地上最強の生物”範馬勇次郎を別格として、それ以外のキャラを挙げた場合に出てきたのが柴千春だった点だろう。それだけ柴の持つ「度胸」と「根性」は、武尊と天心双方の生き方に多大な影響を与えてきたし、同時に「刃牙」という作品が格闘技界にもたらした影響度合いは計り知れない。
格闘技好きならご存知の通り、天心は「刃牙シリーズ」に登場するトリケラトプス拳をリング上で披露したのを象徴として、いかに現代の名だたるファイターたちが刃牙の世界観に触発されてきたか。そう考えると、オープニングセレモニーの最後に登場した原作者の板垣恵介先生にとっては、連載開始から30年、ついに開幕した「刃牙展ッ」の開催と合わせて感無量に違いない。