【RIZIN】「8/17」がキックのなぜ 榊原CEOが描く6月ビッグマッチへのつながり
格闘技イベントRIZINは3日、都内で会見を行い、「湘南美容クリニック presents RIZIN.34」(3月20日、インテックアリーナ大阪)の追加対戦カード発表を行った。全17カード中、8カードがキックボクシングというマッチメイクの意図について榊原信行CEOが言及した。
「キックボクシングが多すぎる」の声に答える
格闘技イベントRIZINは3日、都内で会見を行い、「湘南美容クリニック presents RIZIN.34」(3月20日、インテックアリーナ大阪)の追加対戦カード発表を行った。全17カード中、8カードがキックボクシングというマッチメイクの意図について榊原信行CEOが言及した。
半分弱がキックという、RIZINとしては異例の興行。ファンの間でも「キックボクシングが多すぎる」との声が上がっていたが、榊原CEOも「過去のRIZINシリーズでいうと今回はキックの試合が多いと思います」と認めた。
確かな狙いがある。2022年のナンバーシリーズ開幕戦でもある今大会だが、6月には那須川天心対武尊のビッグマッチが予定されている。世紀の興行のメインカード以下を彩る選手探しはプロモーターとしての役目だ。
戦いの火ぶたは切って落とされた。榊原CEOは「(キックを増やしたのは)6月に向けての査定の意味合いが大きい。キックボクシングで出る選手たちには、ぜひここで存在感を見せてもらって6月のキックのビッグイベントにキャスティングされるように気を吐くような試合を見せてもらえればと思います」とキックボクサーにハッパをかけた。
その一方で、会見後に榊原CEOは「RIZINのなかでも、キックボクシングをどうするか答えがない。決め切れていないんですよ」と心境を吐露。キックの“神童”那須川天心という存在の大きさもあらためて実感していた。
「これまでは天心という選手ありきで、RIZINのなかでのキックの試合は面積を取っていた。そこに皇治が出てきたりとあるけれど、キックの中でトーナメントをやるとか、そこにはファンのニーズがどこまであるのか、MMAとキックを混載していく大会というのは果たしていいのか、分けてやるのか、RIZINとしても今後の方向性というのは少し精査する必要がある」と今後について見解を示した。
RIZINが生まれ変わろうとしている。選手にとって団体にとっても今年の命運を決める、ナンバーシリーズ開幕戦から目が離せなくなりそうだ。