新幹線のコンセント、通路側でも使っていいのか ミキ・亜生の愚痴が波紋…JRの見解は

お笑いコンビ「ミキ」の亜生が、17日放送の日本テレビ系「ダウンタウンDX」で言及した新幹線のコンセント利用にまつわる議論が、ネット上で話題となった。新幹線の窓際席に設置されているモバイル用電源は、通路側でも利用可能なのか。JR東海に見解を聞いた。

「ミキ」の亜生【写真:ENCOUNT編集部】
「ミキ」の亜生【写真:ENCOUNT編集部】

17日放送の日本テレビ「ダウンタウンDX」で新幹線のコンセント利用に言及

 お笑いコンビ「ミキ」の亜生が、17日放送の日本テレビ系「ダウンタウンDX」で言及した新幹線のコンセント利用にまつわる議論が、ネット上で話題となった。新幹線の窓際席に設置されているモバイル用電源は、通路側でも利用可能なのか。JR東海に見解を聞いた。(取材・文=佐藤佑輔)

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 番組では「芸人グチSP」と題し、出演者の芸人たちが日頃の生活でたまった愚痴を発散。亜生は「新幹線でいうとコンセントなんですけど、普通車に行ったら(窓際の)A席とE席しか使ったらあかんみたいな顔するんですよ。僕は通路側やったんで、ちょっと使おうとしたら『えっ……』みたいな顔されて。『は? 俺のやけど』みたいな」と窓側の席の乗客から怪訝(けげん)な顔をされたことへの不満をこぼした。

 さらに「ほんで料金も一緒なんですよ。せめて通路側のは料金を下げてほしい。あとコンセントあるほうが『俺のコンセントや』って顔をするのやめてほしい。あれは誰のコンセントでもない」と料金が同じことにも納得がいかない様子で持論を展開した。

 これにネット上も「確かに料金が同じなのは疑問」「普通に考えて窓側から足元に充電ケーブルを通されるのは嫌だと思うけど」「文句を言うなら追加料金を払ってグリーン車に乗ればいい」「座席倒すのもそうだけど、一言言えばいいだけ」など賛否両論。にわかに論争が巻き起こっている。

 JR東海によると、窓側にのみ電源がある新幹線はN700Aタイプの普通車で、2020年7月から運転を開始したN700Sでは全座席に電源が設置されているという。窓側にのみ電源がついている理由について、担当者は「設備上の理由によります。最新車両であるN700Sでは床下機器の小型・軽量化により、電源設備を搭載するスペースと重量が確保できたため、全座席にコンセントを設置しております」と事情を説明する。

 通路側の乗客が窓側席の電源を利用することについては「N700Aタイプのきっぷ購入時には、あらかじめコンセントが設置されている座席をご指定いただくか、車内で車掌にお尋ねいただき、コンセント設置座席に空席があれば席を変更する取り扱いを致します。なお、コンセント設置座席が満席の場合には、ご相談いただければ隣席をご利用のお客様へご協力をいただくよう乗務員からのご案内等も致します」。コンセントが窓側にあるからといって、通路側の席の乗客が使ってはいけないというものではないようだ。

 また、車両によってはトイレの洗面所に電源が設置されている場合もある。これについては「洗面所に設置しているコンセントもご使用いただけますが、他のお客様にもご配慮いただき、譲り合ってのご使用をお願いしております。なお、水回りですので、水濡れにお気をつけください」と回答しており、基本的には常識の範囲で使用可能のようだ。

 思わぬきっかけで巻き起こった“新幹線コンセント論争”。窓側席も通路側席も、お互いに譲り合う意識が大切かもしれない。

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