音楽と女優の二刀流 「ファイトソング」で話題の藤原さくら「表現は共感能力」

シンガー・ソングライターの藤原さくら(26)がTBS系火曜ドラマ「ファイトソング」(火曜午後10時)で好演中だ。主人公・花枝(清原果耶)に思いを寄せる慎吾にひそかに恋心を抱く幼なじみの萩原凛(りん)役。ズバズバ言う性格とは裏腹の真っ直ぐな恋心には、SNSでは「凛ちゃん、切なすぎる」との声も多数。藤原はどんな思いで演じるのか?

ドラマ「ファイトソング」で話題となっている藤原さくら【写真:舛元清香】
ドラマ「ファイトソング」で話題となっている藤原さくら【写真:舛元清香】

三角関係を描くラブコメ「切ない気持ちを抱えていて共感してもらえる女の子」

 シンガー・ソングライターの藤原さくら(26)がTBS系火曜ドラマ「ファイトソング」(火曜午後10時)で好演中だ。主人公・花枝(清原果耶)に思いを寄せる慎吾にひそかに恋心を抱く幼なじみの萩原凛(りん)役。ズバズバ言う性格とは裏腹の真っ直ぐな恋心には、SNSでは「凛ちゃん、切なすぎる」との声も多数。藤原はどんな思いで演じるのか?(取材・文=平辻哲也)

 2016年、福山雅治主演のフジテレビ月9「ラヴソング」でヒロインの佐野さくら役に抜てきされ、一躍注目を浴びた藤原。以降も、女優業を続けてきた。

「『ラヴソング』では、知らなかった、いろんな世界を見させていただきました。たくさんの音楽番組、ライブやフェスにも。デビュー間もない時だったので、細かいことを記憶してないぐらい大変だったんですけど、監督の西谷(弘)さんはオーディション時から真摯(しんし)に向き合ってくださって大事なシーンに1日かけて挑んでくれたり、福山さんもすごく愛情深く接してくれて、すてきな方々に恵まれたなと思います。そのおかげで、表現する楽しさを知りました。ドラマは去年、3年半ぶりに出演させていただきましたが、ほかにも『ムジカ・ピッコリーノ』(NHK Eテレの音楽教育番組)に参加させていただいたり、新たな挑戦が続いていますね」

「ファイトソング」は夢に破れたスポ根ヒロイン・花枝(清原果耶)と一発屋の変わり者のミュージシャン・芦田(間宮祥太朗)、花枝に万年片思いの幼なじみ・慎吾(菊池風磨)の三角関係を描くラブコメ。凛は、その慎吾をひそかに思い続けている。

「わたしの演じる凛ちゃんも切ない気持ちを抱えていて共感してもらえる女の子なのですが、花枝にも慎吾にも芦田にも葛藤があり、みんな一生懸命生きていて、それぞれのことを応援したくなるようなお話です」

 凛は理容室「バーバーサッコ」で働く理容師。共通点はあるか。「(演出サイドからは)『凛ちゃんはヤンキーです』と言われました。私はヤンキーではないですが、語気が強いと言われることはあるので、そこはちょっと似ているのかな。基本、雑な性格なので」

 もし、親友に思いを寄せる男性に恋をしてしまったら? 「私も自分の気持ちは言えないと思います。勇気もいるし、今までの関係性を崩したくない。最後の脚本まで頂いていないですが、まだみんなの関係がどうなるかは描かれていません」と明かす。

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