コロナ禍の修学旅行、3割超が中止の調査結果 保護者の約5%は実施でも「参加しない」と回答
新型コロナウイルスの影響により、生徒にとってかけがえのない学びの機会であり大切な思い出の場となる修学旅行等の学校行事が、多くの学校で中止・延期となっている。また、実施の場合でも、一部の生徒においては自身の感染や濃厚接触者への該当などにより、不参加とせざるをえない状況も発生している。損害保険ジャパンの子会社で、「修学旅行キャンセル保険」を提供するMysurance株式会社が、損保ジャパンと共同で「コロナ禍の修学旅行の参加実態調査」を実施。コロナ禍で3割以上の修学旅行が中止となっていることが分かった。
全国の小中高生の保護者1663人を対象にアンケート調査を実施
新型コロナウイルスの影響により、生徒にとってかけがえのない学びの機会であり大切な思い出の場となる修学旅行等の学校行事が、多くの学校で中止・延期となっている。また、実施の場合でも、一部の生徒においては自身の感染や濃厚接触者への該当などにより、不参加とせざるをえない状況も発生している。損害保険ジャパンの子会社で、「修学旅行キャンセル保険」を提供するMysurance株式会社が、損保ジャパンと共同で「コロナ禍の修学旅行の参加実態調査」を実施。コロナ禍で3割以上の修学旅行が中止となっていることが分かった。
「修学旅行キャンセル保険」は日本国内の修学旅行に参加する生徒の保護者が任意で加入できる保険。2021年10月から提供が開始されており、加入すると修学旅行に参加する生徒の急な体調不良など、生徒個人の事情によるキャンセル時に、生徒の保護者が負担するキャンセル料が補償される。
調査は2021年11月12日~22日の期間、全国の小中高生の保護者1663人を対象に損保ジャパンが運営する会員制Webサイト「SOMPO Park」上でのアンケートで実施。コロナ禍での修学旅行について、「中止になった」が33.4%、「実施された」が38.3%、「これから実施予定」は28.3%という結果となった。また「実施された」と回答した保護者のうち、子どもが「参加しなかった」という回答は4.7%、「これから実施予定」のうち、子どもが「参加しない予定」と回答した割合は5.3%に上った。
子どもの修学旅行で不安に感じることでは「旅行中の子どもの新型コロナウイルス感染」、「宿泊先、交通機関の感染対策」、「修学旅行の中止・不参加によるキャンセル料の負担」といった回答が上位に並んだ。新型コロナウイルス感染や感染対策に関する不安だけでなく、修学旅行自体の中止や自己都合による不参加など、コロナ禍での修学旅行のキャンセル料負担に不安を抱える保護者も多いことが分かった。
今回の調査結果を受け、日本修学旅行協会では「新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの学校で修学旅行等の旅行行事が変更・中止を余儀なくされました。保護者が参加・不参加の判断をする際に、その理由として感染への不安やキャンセル料の負担等の要素がありました。キャンセル料の取り扱いについては、各自治体や取り扱い旅行会社により異なり、保護者の参加・不参加の判断にも影響しました。新しい保険が整備・拡充されることは、保護者の不安を減らすという意味で重要と考えております」とコメントしている。