【週末は女子プロレス#37】「スターダムのことは大嫌い」と発言してから1年半 葉月が電撃復帰決めた本当の理由
スターダムの葉月は2014年7月6日に16歳でデビュー(当時のリングネームははづき蓮王)、15年8月に家庭の事情でリングを離れ、HZKとして16年11月にカムバック、紫雷イオ(現WWE)とクイーンズクエストを結成した。19年12月に引退しプロレスに戻ってくることはないかと思われたが、昨年8月に現役復帰を表明し、10・9大阪城ホールでのビッグマッチで、これまた復帰を果たした同期コグマとシングルマッチをおこなった。コグマとのタッグチームFWCではタッグリーグ戦を制覇するとともに、今年1・9後楽園で朱里&ジュリア組を破りゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取してみせた。破竹の勢いを見せる葉月だが、リングを離れていた2年弱、いったい何をしていたのだろうか?
昨年8月に現役復帰、リングを離れていた2年弱はコンビニと居酒屋でアルバイト
スターダムの葉月は2014年7月6日に16歳でデビュー(当時のリングネームははづき蓮王)、15年8月に家庭の事情でリングを離れ、HZKとして16年11月にカムバック、紫雷イオ(現WWE)とクイーンズクエストを結成した。19年12月に引退しプロレスに戻ってくることはないかと思われたが、昨年8月に現役復帰を表明し、10・9大阪城ホールでのビッグマッチで、これまた復帰を果たした同期コグマとシングルマッチをおこなった。コグマとのタッグチームFWCではタッグリーグ戦を制覇するとともに、今年1・9後楽園で朱里&ジュリア組を破りゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取してみせた。破竹の勢いを見せる葉月だが、リングを離れていた2年弱、いったい何をしていたのだろうか?
「コンビニと居酒屋でバイトですね。その後何をするとか特に考えることもなく、ただ生活のためだけに働いてました」
そもそも彼女はプロレスラーを目指していた母親の夢を代わりにかなえるため上京、スターダムに入門した。親の影響でプロレス好きになったのだ。ところが19年12月、突然リングを下りることに。しかも引退セレモニーで「スターダムのことは大嫌い」と発言し、後味の悪い去り方をしている。それだけに、復帰に際して賛否両論あるのは当然だろう。とはいえ、すべてのレスラーが100%円満に引退の道を選ぶとは限らない。ただ葉月は、自分の気持ちにウソをつけなかったのだ。
「言った直後は絶対に戻ることもないと思ってたし、言ってよかったなみたいなところはありましたね。やめた理由は人間関係です。10カウントゴング聞きながら、このムカムカがやっとスッキリするんだというのもあったし、なんで私がやめなきゃいけないのという思いもありました」
プロレスがイヤでやめたわけではない。気持ちの整理がついたとしても、プロレス、スターダムの動向が気になりもした。「スターダムのツイッターとかは見てましたよ」と言う葉月。しかし半年がたとうかという20年5月、木村花さんが逝去した。これを知り、彼女は揺らぐ気持ちを抑えられなかった。
「人生って何があるかホントにわからないなと思いました。私は白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)がほしいと言っておきながら取れないままやめてしまった。その後悔もあるし、花のことが(復帰を考える)大きなきっかけにはなりましたよね」
葉月の引退試合には、すでに一般人となっていたコグマの姿があった。そのときコグマは「あんなにプロレスが好きだった葉月ちゃんがやめちゃうなんて信じられなかった。一度きりの人生、やっぱり好きなことをやった方がいい」と痛感。これがきっかけで6年ぶりの復帰に動き始めた。葉月はコグマの来場を当日のセレモニー中に気づいた。葉月は同期が突然いなくなったことで「心にポッカリ穴が開いてしまった」という。2人の気持ちはすれ違っていた。
しかしながら、リングを離れていた時期、葉月がコグマのバイト先のコンビニにサプライズで訪れたことがある。