テレビ朝日系土曜ナイトドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」（毎週土曜、午後11時）の第5話が12日に放送された。同作は秋元康が手掛けるオリジナルコメディー作品で、細田佳央太がドラマ初主演を務める「イケメン」だらけの学園ドラマ。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　モデルとしても活躍している一ノ瀬塁（内藤秀一郎）は、「なるべく大勢の人を愛したい」と話す博愛主義。そんな一ノ瀬の元に、同級生の新島梓紗（小西桜子）から「妊娠したみたい」とメッセージが届く。同じ頃、学園の裏掲示板サイトに選抜イケセン候補の誰かが同級生を妊娠させたと書き込みがあり、大騒ぎに。一ノ瀬は梓紗に呼び出され「付き合って」と詰め寄られるが、「好きだけど、1人とは付き合えない」と断り、梓紗を怒らせてしまう。

　梓紗は「最低」と言い残してその場を立ち去る。一ノ瀬は偶然その場に居合わせてしまった桜井カンナ（遠藤さくら）にどうすべきか相談をする。カンナは「無責任すぎない？」「どうするべきか自分で考えた方がいい」と突き放すが、その会話をたまたま立ち聞きしてしまった池田龍馬（細田）は、カンナが妊娠していると思い込んで落ち込む。

　やがて、妊娠させた候補者が一ノ瀬だと学園中にうわさが広がり、一ノ瀬は女子から総スカンを食らう。「人を好きになるってどういうこと？」と一ノ瀬に聞かれた龍馬は「相手のことを大事にしたいとか、愛おしいと思うこと」「その人が悲しむことはしないこと」と答えるが、一ノ瀬は「1人に絞って、その人とうまくいかなかったらどうするの」と反論。「大勢の人に優しくして、大勢の人に好きって言ってもらった方が幸せに決まっている」と持論を展開する。

　ますます孤立する一ノ瀬。そんな中、梓紗が教室から飛び降りようとする騒動が起こる。梓紗は「私だけを見てくれないならもう生きている意味なんてない」と言い、今にも飛び降りようとするが、一ノ瀬は「自分はずっと独りぼっちだった」と自らについて語り始める。一ノ瀬は両親とうまくいかず、その反動から「みんなを好きでいれば誰かが僕を嫌いになっても、ほかの誰かは僕のことを好きでいてくれる」と博愛主義を貫いている理由を明かす。

　一ノ瀬は「君だっていつか僕のことを嫌いになる」と悲観するが、梓紗は「私はあなたの味方でいる」と気持ちをぶつける。騒動を見守っていた龍馬に「今、ここに誰よりも自分のことを好きでいてくれる人がいる」「その気持ちを信じてもいいんじゃないか」と言葉をかけられた一ノ瀬は「僕のことを好きになってくれてありがとう」と梓紗を抱きしめる。梓紗は妊娠がうそであること、「どうしても一ノ瀬に振り向いてほしくて」とうわさを流したことを謝罪した。

　同時に、カンナの妊娠疑惑が解消され、胸をなでおろす龍馬。カンナからは「どうやったらそんな勘違いができるわけ？」としかられるが、「面白いな、池田くんは」「面白くない人を好きとは思わない」と言われ、思わず反応してしまう。カンナは照れ隠しのためか、腕をすりむいていた龍馬に手渡したばんそうこうを取り上げ、貼りなおしてあげる。

　それぞれの恋愛観や、カンナをめぐる勘違い、急接近と胸キュン要素が満載だった第5話。視聴者からは「2人どんどん恋に落ちてるなあ」「早く付き合って」と龍馬とカンナのなかなか進展しない関係を後押しする声や、「ばんそうこう貼られるために今からケガしたらいいですかね」「池田くん、1日だけそこ代わって」「さくちゃんに叱られたい」と“ツン”な要素を見せたカンナに注目する声が上がっていた。