コロナ発症10日後のPCR検査は「必要なし」 東京都医師会が明言「周知を徹底してほしい」

東京都医師会の定例記者会見が8日、都内で行われ、発症後10日間経過観察した後のPCR検査が不要との認識が示された。

東京都医師会の尾崎治夫会長が会見【写真:ENCOUNT編集部】
東京都医師会の尾崎治夫会長が会見【写真:ENCOUNT編集部】

会見に集まった報道陣は全員が抗原検査を受診

 東京都医師会の定例記者会見が8日、都内で行われ、発症後10日間経過観察した後のPCR検査が不要との認識が示された。

 この日、会見に集まった報道陣は全員が抗原検査を受診。スマートフォンで顔写真と電話番号かメールアドレスを登録の上、自身で鼻の粘膜から綿棒で検体を採取し提出すると、15分ほどでスマートフォンの画面上に検査結果が送付された。

 東京都医師会の尾崎治夫会長は「今回、皆さんにも抗原検査をやっていただきましたが、こういった形でスマートフォンに写真付きで結果が届く。3回目のワクチン接種とこういった陰性証明を使って、世の中を回していきたい。時短要請などしないで、陰性者で集まっていただくことは可能だと考えている」と陰性証明の実効性を語った。

 また、尾崎会長は合わせて発症後10日間経過観察をした後のPCR検査が不要との認識をあらためて明言。「10日間の療養が終わるか、症状寛解から72時間経過後は感染しないことが分かっている。検査もあらためて必要ありません。職場で必要なので陰性証明を出してほしいとの依頼が医療機関に殺到しているが、これが医療現場の負担になっている。証明書が必要ないことの周知を徹底してほしい。証明書がなくとも社会、職場、学校復帰は可能です」と社会に認識のアップデートを求めた。

次のページへ (2/2) 【写真】抗原検査、陰性証明の実際の画面
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