長谷川理恵、長男の食物アレルギー発症について語る「ヨーグルトを一口食べたら咳が出始め…」

モデルの長谷川理恵が21日、都内で行われた入園・入学をテーマにした「アナフィラキシー啓発メディアセミナー」(マイランEPD合同会社主催)に登壇した。長谷川は食物アレルギー児の母として、食物アレルギーを持つ子供と保護者が4月から安心して園や学校で生活できるように必要な知識や備えについての講演を行った。

食物アレルギー児の長男について語る長谷川理恵
食物アレルギー児の長男について語る長谷川理恵

長谷川理恵「園や学校でもアドレナリン自己注射薬の使い方が当たり前に知られていたら安心」

 モデルの長谷川理恵が21日、都内で行われた入園・入学をテーマにした「アナフィラキシー啓発メディアセミナー」(マイランEPD合同会社主催)に登壇した。長谷川は食物アレルギー児の母として、食物アレルギーを持つ子供と保護者が4月から安心して園や学校で生活できるように必要な知識や備えについての講演を行った。

 医師と教職員も参加した同セミナーではまず、アレルギー専門医である国立病院機構相模原病院の佐藤さくら医師が、「学校生活管理指導表」の説明や、給食で注意すべきことを講演し、食物アレルギーに関わる全ての人を支えるスマホアプリ「マイエピ」を紹介した。その後、調布市教育委員会教育部の廣瀬郷氏が登壇し、教育現場での適切な対応や教職員の立場から見た保護者に伝えたいポイントを解説した。調布市は、2012年12月に粉チーズ入りのチヂミを食べた食物アレルギーによる死亡事故が発生して以来、ガイドラインや学校生活管理指導表の活用により事故防止と緊急対応に積極的に取り組んでいることで知られている。

 トークセッションでは、長男(小学1年)が卵と牛乳のアレルギーを持つ長谷川が、食物アレルギー児の母として登壇。長男のアレルギーに気が付いたきっかけについて聞かれると、「息子が1歳の時、ヨーグルトを一口食べたら咳が出始め、顔がパンパンに腫れました。また、卵かけごはんを友達から一口もらった時も、すぐに嘔吐し顔がパンパンに腫れ、長男のアレルギーとその原因に気が付きました」と当時を振り返った。長谷川の長男は5歳くらいから、牛乳と卵を少しずつ食べられるようになったという。これに対して佐藤医師は、「乳幼児期(6歳以下)に発症した場合は、8~9割はよくなると言われているので長谷川さんのお子さまも食べられるようになったのではないか」と補足した。

 入園・入学にまつわる経験について長谷川は、長男が3歳の時にオーストラリアの保育園に通い始め、隣の子のヨーグルトを一口食べてしまい、アレルギー反応が出たというエピソードを紹介。園の先生から「アドレナリン自己注射薬(※)は持っていないか?」と聞かれ、その時に初めて、アドレナリン自己注射薬の存在を知ったという。「息子に何かあった時のために、家族だけでなく、通っている園や学校の人たちにも、アドレナリン自己注射薬の存在や使い方が当たり前のように知られていたら、もっと安心できると思います」とコメントした。

 長谷川は最後に、「うちの子供の場合、周りに食物アレルギーを持っている友達が多く、アレルギー対応をしてくれるお店の情報や学校での対応、アレルギー症状が発症した際の対応について、都度シェアすることが出来たのがとても心強かったです。このように、周囲の方が食物アレルギーを特別という目で見ず、学校側をはじめ多くの方に理解をしてもらえると有難く思います。また、私はヴィーガンのパティシエという立場から、アレルギーの子も、そうでない子も一緒に食べることを楽しめる機会が増えていけばと思います」と述べ、会を締めくくった。

※アドレナリン自己注射薬とは、アナフィラキシーがあらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤のこと。

■アナフィラキシーとは
 アナフィキラシーとは、アレルギーの原因物質に触れる、あるいは食べたり飲んだりした後に、数分から数時間以内に複数の臓器や全身にあらわれる激しい急性(即時型)のアレルギー反応。アナフィラキシーによって血圧の低下や意識障害などを引き起こし、ショック状態に至ることがあり(アナフィラキシー・ショック)、場合によっては、生命を脅かすことがある。

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