6月に“キックボクシングの神童”那須川天心と対戦する、K-1のエース武尊は「全く負ける気がしない」と豪語している。ABEMA格闘チャンネルの公式YouTubeがインタビュー映像を公開している。

　世紀の一戦を誰よりも待ち焦がれているのかもしれない。武尊は「（天心の）すべてを認めているんですが、全く負ける気がしない」と言い切った。

　昨年大みそかの「RIZIN.33」のリングにも上がった武尊。その舞台裏では「今回は試合発表した状態で会場に来ることができたので、スッキリした気持ちでリングに上がれたし、天心選手とも試合決まった状態で向かい合ったのが初めてだったので、いい緊張感といい刺激をもらえたので、ここから6月に向けて最高の体作って必ず勝ちたいと思います」と話していた。

　年明けの1月2日。武尊はジムで早速始動していた。入念なシャドーで自らの動きを確認。天心と同じサウスポーを相手にマススパーする場面もあった。トレーナーが持つミットに向けて、鋭いキックを繰り返す。

　初練習を終え、「いつもと変わらないです。アスリートって1年中休みない。年末年始とか、クリスマスとか、お盆とか、ゴールデンウイークとか関係なく、常に一定という感じです」と平然と振り返り、6月決戦へ向けては「今回はそれにかけてやろうと思っている。それくらい人生かかった試合。これを勝つと負けるとでは今後の人生全て影響する。生きるか死ぬかみたいな感じですね。ここで勝てなかったら、人生終わるのと一緒くらいの気持ちでこの半年は過ごそうと思っています」と悲壮な覚悟を口にした。

　改めて天心の印象について「全てを兼ね備えたコンプリートファイターだと思う」と評しつつも「格闘技って能力の闘いっていうよりも、メンタル、気持ちの闘いだと感じる。僕はそこの気持ちの部分では、誰にも負けない自信があります。天心選手のスピード、技術、パワー、スゴイなって思います正直。なんですけど、気持ちの部分では負けないなって。自信しかない」と続けた。

　半年後の決戦へ向けて、着実に準備を進めていく。