【鎌倉殿の13人】初回は17.3%で同時間帯トップの好発進 背景にコメディー要素と現代風の言葉

小栗旬が主人公の北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)の初回が9日に放送され、関東地区の初回の平均世帯視聴率が17.3%だったことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。前作「青天を衝け」の初回20.0%を2.7ポイント下回ったが、同時間帯ではテレビ朝日系「ポツンと一軒家」の13.6%を上回ってトップの数字。親しみやすい作品ということもあり、今後もハイレベルな数字を安定的に記録しそうだ。

「鎌倉殿の13人」の出演者たち【写真:ENCOUNT編集部】
「鎌倉殿の13人」の出演者たち【写真:ENCOUNT編集部】

小栗旬が主人公の北条義時を演じる大河ドラマ、脚本は三谷幸喜氏

 小栗旬が主人公の北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)の初回が9日に放送され、関東地区の初回の平均世帯視聴率が17.3%だったことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。前作「青天を衝け」の初回20.0%を2.7ポイント下回ったが、同時間帯ではテレビ朝日系「ポツンと一軒家」の13.6%を上回ってトップの数字。親しみやすい作品ということもあり、今後もハイレベルな数字を安定的に記録しそうだ。

 初回から感じる親しみやすさの大きな要因は2つ。1つは源頼朝(大泉洋)と頼朝に思いを寄せる北条政子(小池栄子)のやりとりなどコメディー要素が巧みに散りばめられて、明るく楽しい雰囲気であること。これまで歴史が苦手などの理由で何となく大河から遠ざかっていた人も純粋に楽しいと思えるのではないだろうか。

 もう1つは使われるせりふが現代風なこと。初回は1175年の伊豆を舞台にした設定からスタートしたが、北条時政(坂東彌十郎)の「首ちょんぱじゃねえか」や北条宗時(片岡愛之助)の「平家をぶっ潰すぜ」、北条義時の「だって結構穏やか」など現代風の言葉が多数使われ、視聴者に親しみやすかった。笑いの要素と視聴者に分かりやすい現代風の言葉によって中高年の視聴者だけでなく若い世代にも親しまれ、幅広い世代に支持されると思われる。

 作品は、主人公の北条義時を小栗が演じ、脚本を三谷幸喜氏が担当する作品。三谷氏は、これまで「新選組!」、「真田丸」を手掛けており、今作は大河ドラマ3作目。弱小豪族の出身だった義時が、天下取りを成功させた源頼朝を支えながら、いかにして権力を手中に収めるかを描く物語。頼朝の死後、激しい幕府内での内部抗争を繰り広げながら権力争いを行っていく様子を描く。

○近年の大河ドラマ初回の平均世帯視聴率(関東地区)
2011年「江・姫たちの戦国」:21.7%
2012年「平清盛」:17.3%
2013年「八重の桜」:21.4%
2014年「軍師官兵衛」:18.9%
2015年「花燃ゆ」:16.7%
2016年「真田丸」:19.9%
2017年「おんな城主 直虎」:16.9%
2018年「西郷どん」:15.4%
2019年「いだてん~東京オリムピック噺~」:15.5%
2020年「麒麟がくる」:19.1%
2021年「青天を衝け」:20.0%
2022年「鎌倉殿の13人」:17.3%
※数字はビデオリサーチ調べ

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