女優・深津絵里が2代目ヒロインとして出演するNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」（月～土曜、午前8時）の第50回が12日に放送され、深津が演じる「るい」が、子どもたちの草野球にピッチャーとして飛び入り参加し、圧巻の投球を披露した。映像ではボールをリリースするまでの絵だったため、まさか深津本人が投げているとは思えないが、舞台裏を演出の泉並敬眞氏に聞いた。

「深津さんは野球が上手です。元近鉄投手の山崎慎太郎さんに指導してもらっています。実は撮影が立て込んでそんなに練習期間を取れなかったので、私も限定したことを伝えたのですが、短い練習期間でしたが、きれいなフォームです。設定上、岡山で叔父の勇とキャッチボールをしていて、役に立たないと思っていたキャッチボールが、あの瞬間（草野球）に役に立ったという形ですが、深津さんはさすがです」と絶賛した。

　放送された映像ではるい（深津）は3球投げていた。振りかぶってからボールを投げるまでの映像とボールがキャッチャーに届く映像は別になっていた。深津本人が実際にボールを投げているのだろうか。

「本人に投げてもらっている映像もありますし、そうではない投球もありまして、合わせました」と明かした。

　3度の投球シーンのどれが実際に深津の投げた球か記憶はあいまいなようだが、劇中のいずれの球も、スピード、コースともに子供の草野球としてはかなりハイレベルだった。

「普通、（未経験の女性は）ボールをあそこまで投げられないと思います。ボールはホームベースまで届かないと思います。深津さんは普通にノーバウンドでキャッチャーまで届くんです。山崎さんも『筋がいい』という話をすごくしていました」と明かした。