ストロング小林さん死去 アントニオ猪木氏悼む「小林選手もこの試合を人生最高の試合と言ってくれた」

元プロレスラーのストロング小林さん(本名・小林省三)が亡くなっていたことが6日、分かった。81歳だった。

ストロング小林さんを追悼したアントニオ猪木氏【写真:ENCOUNT編集部】
ストロング小林さんを追悼したアントニオ猪木氏【写真:ENCOUNT編集部】

猪木VS小林戦は「力道山VS木村政彦」以来の大物日本人対決と話題に

 元プロレスラーのストロング小林さん(本名・小林省三)が亡くなっていたことが6日、分かった。81歳だった。

 小林さんと親しい関係者が「亡くなったのは事実」と認めた。

 小林さんは海外遠征から凱旋後の1971年にIWA世界ヘビー級王座を奪取するなど、国際プロレスのエースとして活躍。74年にフリーとなり、王座を返上。新日本プロレスのアントニオ猪木に宣戦布告した。

 同年3月19日、蔵前国技館で決行された猪木VS小林戦は、「力道山VS木村政彦」以来、20年ぶりの大物日本人対決と言われ、プロレスファンを熱狂させた。最後はジャーマン・スープレックス・ホールドで猪木が勝利したものの、エース対決にふさわしい名勝負となり、同年の第1回東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」でベストバウトに輝いた。12月12日、同じ蔵前で行われた再戦では猪木のNWF世界ヘビー級王座に挑戦し、卍固めに屈した。

 盟友の訃報を受け、療養中の猪木氏はコメントを発表。

「ストロング小林選手のご冥福を心よりお祈り致します。小林選手との一戦は『昭和の巌流島』と呼ばれ、入り切れないほどの多くの観衆に観ていただきました。小林選手もこの試合を人生最高の試合と言ってくれ、私も格別な思いがあります。お互い、若くベストな時に勝負ができたことが走馬灯のように思い出されます。ストロング小林選手、ありがとう」と感謝の思いを込めて悼んだ。

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