格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN.33」（2021年12月31日、さいたまスーパーアリーナ）女子MMAルール（49キロ、5分×3R）

　伊澤星花（K-Clann）が浜崎朱加（AACC）との15歳差対決を2RTKOで下し、無傷の総合格闘技5連勝を達成した。

　圧巻のフィニッシュだった。2R、伊澤はギロチンに引き込みながらグラウンドに移行。下か足をからめてサブミッションを狙いつつ、体勢を入れ替え、馬乗り状態になる。最後は上からパンチ、肘の雨あられ。浜崎もしぶとく粘ったが、レフェリーが試合を止めた。

　柔道、レスリング、相撲をバックボーンに持ち、東京学芸大学の現役大学院生でもある24歳の才女が、女子格闘界の大ベテラン相手に果てしない可能性を見せつけた。

　マイクを握ると、「RIZINファンの皆さん。はじめまして。メリットのない試合を受けてくださった浜崎さん、本当にありがとうございます」とあいさつ。

　そして、「私はMMAデビューしてまだ1年半しかやってないんですけど、本気で世界で一番強くなりたいと思っています。私は“女子カク”という言葉が大好きで、男子格闘技のほうが上とみられるのが本当に悔しくて、女子カクをもっともっと引っ張って、男子格闘技に負けない競技にしたいと思います」と堂々と宣言した。