牛乳消費のため老舗洋菓子店が“秘伝レシピ”公開 入浴施設では牛乳風呂も
乳業メーカーや酪農家で作る一般社団法人「Jミルク」が、コロナ禍の影響で年末年始に約5000トンの生乳が余り、大量廃棄を余儀なくされる恐れがあると発表した。そんな中、牛乳の大量消費を呼び掛けるレシピがネット上をにぎわせている。
年末年始に約5000トンの生乳が余り、大量廃棄を余儀なくされる恐れがある
乳業メーカーや酪農家で作る一般社団法人「Jミルク」が、コロナ禍の影響で年末年始に約5000トンの生乳が余り、大量廃棄を余儀なくされる恐れがあると発表した。そんな中、牛乳の大量消費を呼び掛けるレシピがネット上をにぎわせている。
今月17日には東京都の小池百合子知事が定例会見で牛乳を一気飲みするパフォーマンスを見せ、消費を喚起。21日には岸田文雄首相が記者会見で、「大量廃棄を防ぐため、年末年始に牛乳をいつもより一杯多く飲み、料理に乳製品を活用するなど、国民の協力をお願いする」と消費拡大の協力を求める異例の呼び掛けを行った。
明治17年創業の老舗・神田近江屋洋菓子店では、公式ツイッターでプリンやフレンチトースト、ホットチョコレートなどのレシピを公開。6万以上の「いいね!」を集めるなど大きな反響を呼んでいる。また、過去には牛乳とバターを使った代用生クリームのレシピ投稿もあり、こちらも11万以上の「いいね!」がつくなど大きな注目を集めている。
グリコ「プッチンプリン」の公式ツイッターでは、牛乳と一緒にプッチンプリンを温めた「プッチンプリンホットドリンク」のレシピを公開。創業100周年の「オタフクソース」も、水の代わりに牛乳を使ったお好み焼き「ぎゅ~とカルオコ」のレシピを公開するなど、大手各社もあの手この手で牛乳消費を後押しする。
レシピだけではない。埼玉県熊谷市の「おふろcafe ハレニワの湯」では、2021年12月25日~2022年1月3日までの10日間、埼玉県産の牛乳を使用した「牛乳風呂」を開催。同館では年末年始期間中に牛乳1トンの消費を目標に掲げ、他にも来館者先着100人に牛乳の無料配布を行うなどのサービスを行っていくという。
1回目の緊急事態宣言が出た昨年4月には、小中学校が一斉休校となる中、大量に余った給食用の牛乳を消費するため、古代チーズ「蘇(そ)」のレシピがSNS上で拡散。大きな反響を呼んだ。丑年だった今年も残すところわずか。今年は牛乳レシピや牛乳風呂など、牛乳尽くしの年末年始を過ごしてみてはいかがだろう。