格闘家の那須川天心と武尊が24日に都内で会見を行い、来年6月に対戦することを発表した。

　待望されていた両者の対戦がついに実現する。2人と並んで記者会見に臨んだ榊原信行CEOは「ついにこの日がきました。天心、武尊、この2人が6月に対戦することになりました」と報告。「夢のカードというと安っぽくなっちゃいますが、世紀の一戦が実現することを発表させていただきます」と興奮を抑えながら話した。

　会場に関しては「日本で1番でかいところで調整していく」（榊原CEO）。キックボクシングルールで58キロ契約。詳細は今後詰めていくという。

　両者のコメントは以下の通り。

　武尊「やっと天心選手と試合することが決まってうれしく思います。ずっと5、6年前から対戦が熱望されていた試合だったのですが、色々な事情で決まらなくて、お互いに苦しい思いをしたと思うのですが、この試合が決まったことで、格闘技界だけじゃなくて、世界のスポーツ界が盛り上がっていくと思う。中立なリングじゃないといけないと言ってきたのですが、中立なリングでやることで団体の垣根を超えてやることに意味がある。すべての気持ちを背負ってこの試合必ず勝ちます」

　天心「クリスマスイブにこういうプレゼントができてうれしい。最高のクリスマスプレゼントを渡せたんじゃないかと思っています。ぼくもずっと、やりたかった試合ですし、なかなか団体の……色々あって、（試合が）できなくてが続いたんですが、こういう中立な舞台で試合できることがうれしく思います。本来4月でキックボクシングを引退するはずだったのですが、この試合のために6月に引退を延ばしてやるということで、格闘技好きな人からするとうれしいかもしれないですが、なんだよって思う人もいるかもしれない。申し訳ない気持ちもあるのですが、最後のけじめとして勝ってキックボクシングを引退しようと思っている。しっかりと締めたいと思う」

　対戦の機運が高まったのは2015年。武尊の試合を観戦した天心が対戦をアピール。武尊も「組まれればやります」と前向きだった。

　17年大みそかのRIZINでも天心はリング上から対戦を呼びかけた。

　18年には今度は武尊がK-1大阪大会後のインタビューで「時期は分からないが、僕は必ず実現させようと思っている」と言及。

　20年には天心が出場したRIZIN大みそか大会を武尊が観戦。話題になっていた。