【日本沈没】ラストシーンは2時間ドラマ“聖地”か ネット民歓喜「千葉沈んでないやん!」
俳優の小栗旬が主演を務めるTBS系日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(毎週日曜、午後9時)の最終回が12日、2時間3分スペシャルで放送された。原作は1973年に刊行された作家・小松左京氏のSF小説。2023年の東京を舞台に野心家の環境省エリート官僚・天海啓示(小栗)らが、日本沈没という未曾有の事態に立ち向かっていく姿を描いた。ドラマでは日本国民が続々と海外に移住し急激なスピードで日本が沈没していく惨劇を生々しく表現。謎の感染症が世界中で報告されるなど現実のコロナパンデミックを思わせる展開もあった。ネットではラストシーンの風景をめぐって多くの声が上がっている。
荒涼とした断崖絶壁は2時間ドラマの“聖地”
俳優の小栗旬が主演を務めるTBS系日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(毎週日曜、午後9時)の最終回が12日、2時間3分スペシャルで放送された。原作は1973年に刊行された作家・小松左京氏のSF小説。2023年の東京を舞台に野心家の環境省エリート官僚・天海啓示(小栗)らが、日本沈没という未曾有の事態に立ち向かっていく姿を描いた。ドラマでは日本国民が続々と海外に移住し急激なスピードで日本が沈没していく惨劇を生々しく表現。謎の感染症が世界中で報告されるなど現実のコロナパンデミックを思わせる展開もあった。ネットではラストシーンの風景をめぐって多くの声が上がっている。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
最終回は爆破テロの標的とされた東山総理(仲村トオル)の代わりに里城副総理(石橋蓮司)が総理代行になり移民計画の続行を世界へアピールしていた。海外への移民が進行していた矢先に、予期していなかった悲劇が起こってしまう。嘔吐(おうと)や発熱を伴うルビー菌変異株の感染者が日本人の移住地域で続々と報告され死者が発生。海外諸国はルビー菌変異株を持ち込んだのは日本人とみなし、日本人移民の受け入れをストップしてしまう。時間との闘いを強いられた天海は希望の扉をこじ開けるため日本で開発された治療薬の特許放棄と海外生産を東山総理に訴える――。
田所博士(香川照之)が主張した「スロースリップ」と呼ばれる断層すべりやルビー菌による死者の大量発生も地球温暖化が原因という設定は、環境問題を視聴者に強く訴える内容だった。天海と田所博士が白米のおにぎりを食べるラストシーンの荒涼とした断崖絶壁の海岸風景も、地球温暖化の現実を視覚的に訴えるためだろう。
この海岸をめぐってネットでは盛り上がりを見せている。海岸の光景からしてロケ地は千葉県銚子市の屏風ケ浦であると特定したうえで、「日本沈没のラストシーンは屏風ケ浦。沈んだ本州が復活した」「ラストでおにぎり食べてたの千葉の銚子だよね」「千葉県銚子市の屏風ケ浦が出てくるのマジで草」「千葉沈んでないやん!」などと反応。千葉県民にとっては大きな“希望”となったようだ。
また、2時間ドラマの“帝王”と呼ばれている俳優の船越英一郎主演ドラマに屏風ケ浦が“聖地”としてよく登場することから「船越英一郎のホームグラウンドでおにぎり食ってた」といった指摘や、急激に沈む千葉県の様子について「千葉が秒で海に沈んだ。幅40kmだったとして海水は1.5秒で20キロ移動」とツッコミを入れる声もあった。
屏風ケ浦について銚子市観光協会は「地面が切り取られたかのような切り立った断崖が続くさまは、英仏海峡のドーバーの『白い壁』にも匹敵するといわれ、『東洋のドーバー』とも呼ばれています。映画やテレビドラマ、CMなどさまざまなメディアにもたびたび登場しています。2016年3月には、国の名勝と天然記念物に指定されました」(公式ホームページ)とPR。なお、屏風ケ浦の崖上での撮影については私有地になるため料金がかかる場合があるという。