内田雄馬が音楽を続ける理由「声優のお仕事の表現に還元できる」 今後の活動の展望とは

人気アニメ「呪術廻戦」の伏黒恵役、「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」のカワキ役などでその魅力を発揮し、高い評価を得る人気声優の内田雄馬。現在も多数のアニメ作品に出演し、着実にそのキャリアを重ねている。2018年5月にアーティストデビューも果たし、今年9月22日にリリースした最新アルバム「Equal」を携えたライブも見事完遂。多方面で注目を集めているが、「音楽をやってる理由の一つに、声優である自分が歌うことで、いろいろな人に自分の好きなアニメやゲームという文化を知ってもらいたいというのがある」と誤解を恐れずに話してくれた。そんな彼は、アカペラ動画や肉の部位紹介動画など、“好きなこと”を軸にTikTokも積極的に更新し、それが自身や好きなものを知ってもらうキッカケになり、誰かの好きにつながればと言う。声優として役を演じることで、アーティストとしても表現の幅を広げ急成長する彼は、TikTokをどう捉えているのか、話を聞いた。

アーティストとしても表現の幅を広げ急成長中の内田雄馬
アーティストとしても表現の幅を広げ急成長中の内田雄馬

内田雄馬インタビュー、アカペラや肉の部位紹介などのTikTokを展開

 人気アニメ「呪術廻戦」の伏黒恵役、「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」のカワキ役などでその魅力を発揮し、高い評価を得る人気声優の内田雄馬。現在も多数のアニメ作品に出演し、着実にそのキャリアを重ねている。2018年5月にアーティストデビューも果たし、今年9月22日にリリースした最新アルバム「Equal」を携えたライブも見事完遂。多方面で注目を集めているが、「音楽をやってる理由の一つに、声優である自分が歌うことで、いろいろな人に自分の好きなアニメやゲームという文化を知ってもらいたいというのがある」と誤解を恐れずに話してくれた。そんな彼は、アカペラ動画や肉の部位紹介動画など、“好きなこと”を軸にTikTokも積極的に更新し、それが自身や好きなものを知ってもらうキッカケになり、誰かの好きにつながればと言う。声優として役を演じることで、アーティストとしても表現の幅を広げ急成長する彼は、TikTokをどう捉えているのか、話を聞いた。(取材・構成=後藤千尋)

――劇場版アニメ「劇場版 呪術廻戦 0」も12月に公開が決定。最新アルバムも好評ですね。最近の活動をご自身ではどう感じていますか。

「自分が参加した作品が大きく展開していくのは、素直にうれしいことだなと思います。自分自身は、どの作品に対してもお芝居は気負わず真摯(しんし)にやっていくことを大切にしているので、今まで通りいただいた役に向き合いながら一つ一つ取り組んでいます。アルバムに関しては、1枚目は自己紹介ということも意識しつつ、物語的な作り方をしていましたが、今回2枚目ということで“内田雄馬らしさ”全開に仕上げました。2枚目のアルバムというものは、よりそのアーティストらしく作り込めると個人的に思っていて。そんな中で今作は内田雄馬の音楽としてベースにしてきたものと、シティポップやゴスペルといった新しく挑戦したものを見せられたと思います」

――アルバムを提げたライブも行っていましたね。

「今回はコロナ禍でなかなかライブができず、久しぶりの開催となった分、改めてお客さんとライブを作る楽しさや、心強さを一層感じましたし、お客さんにそれを教えてもらえました」

――意外にも歌手になるとは思ってなかったそうですね。好きを仕事にしない方が良いということを考えていた時期もあったそうですが、どのような変化が?

「そうですね。歌を仕事にしようと思ったことは実は一度もなかったんです。僕がやりたいことは大学に無くて、目的が無いまま進学することは納得できなくて。高校3年生のときに養成所に通い出したんです。自分の興味があったお芝居に挑戦してみたくて。そこで声優というお仕事を選んだんですけど、音楽に関しては吹奏楽部だったり、一生趣味で楽しめるものとしてあったから、職業にするものという認識ではなくて」

――声優を選んだことでどのようにキャリアを広げることになったのでしょうか?

「声優のお仕事の中で作品でキャラクターとしてステージに立つ中で、いろんなことが自分に蓄積されて。ライブをやるうちに、歌うことは自分にとっては日常的なリフレッシュだったり大切なことだったので、やっぱり“好きだな”って思ったんです。内田雄馬の音楽活動には、声優のお仕事で得たものを全て凝縮して放出できることにも気づけましたし、音楽活動で得たものも声優のお仕事の表現に還元できていると思います」

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