芸歴25年の元子役女優、「SUPER RICH」で存在感 韓国エンタメ通で語学も習得
女優の菅野莉央(28)が、江口のりこ主演のフジテレビ系木曜劇場「SUPER RICH」(木曜午後10時)でマーケティングのエキスパート・鮫島彩役でレギュラー出演している。小学2年のときにホラー映画「仄暗い水の底から」(中田秀夫監督)で主演・黒木瞳の娘役を演じるなど芸歴25年。韓国の延世大にも留学し、英語、韓国語も話す才能の持ち主はどんなビジョンを描いているのか。
菅野莉央インタビュー 小学2年で「仄暗い水の底から」黒木瞳の娘役で話題に 「青天を衝け」のオンエアも控えている
女優の菅野莉央(28)が、江口のりこ主演のフジテレビ系木曜劇場「SUPER RICH」(木曜午後10時)でマーケティングのエキスパート・鮫島彩役でレギュラー出演している。小学2年のときにホラー映画「仄暗い水の底から」(中田秀夫監督)で主演・黒木瞳の娘役を演じるなど芸歴25年。韓国の延世大にも留学し、英語、韓国語も話す才能の持ち主はどんなビジョンを描いているのか。(取材・文=平辻哲也)
2歳のときから赤ちゃんモデルを始め、同じ事務所だった子役出身の神木隆之介とは同期にあたる。「母が記念になるからと、雑誌モデルに応募したんです。この世界に入ったのは両親がきっかけではあったんですが、『いつ辞めてもいいよ』というスタンスでした。現場に行くのが本当に楽しかったんです。自分から行動するタイプではないので、その環境にいさせてもらったことがありがたいです」と両親に感謝する。
小2でJホラーの代表作「仄暗い水の底から」で主演の黒木瞳の娘役に抜てき。「初めての映画でした。夏休み、ほぼ毎日のように現場にいました。黒木さんは本当のお母さんみたいな感じで、空き時間もたくさんお話してくださったり、一緒にせりふの練習もしてくださいました。今でも、現場でよくこの話題になります。私にとって、宝物のような作品です」と振り返る。
最新ドラマ「SUPER RICH」は生まれながらのお金持ち、氷河衛(江口)が危機に陥りながらも、ベンチャー企業の成功へまい進していく……というストーリー。菅野は衛の右腕であるマーケティング責任者、鮫島彩役。分析力、コミュニケーション力にたけた女性だ。
「自分の軸を持っていて、思ったことは角が立たない範囲でズバズバ言っていく。常識よりも、自分の価値観やセンスで生きていく人ですね。自分がいいと思ったら、やるところは似ています。共感ができる部分があるので、せりふも違和感なく言うことができるんです」。
冒頭から同僚の裏切り、会社の再出発と目まぐるしく展開するドラマだが、撮影現場はのびのびと楽しい雰囲気という。江口とは2012年のフジテレビ系ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」以来の共演だ。「『大人になったなぁ』って言われました。再会がうれしかったです。江口さんは衛さんにすごく近いところがあって、みんなに本当に頼りにされ、愛されるリーダー。みんなを俯瞰して見ていて、声をかけてくださる。座長として、すごく器の大きさを感じます。完成された作品を見ても、毎回、新たな発見があるので、いち視聴者としても楽しく見させていただいています」。
5話以降には、鮫島が活躍するエピソードもある。「物語が1年後に飛ぶんです。みんなもいろいろな経験を経て、成長した姿を見せるのですが、鮫島にも変化があります。プライベートと仕事のバランスを考えたり、仕事に自分の人生をどのくらいささげられるか、というのはテーマとして描かれていくので、楽しみにしていただきたいですね。演じている私たちも最後まで知らないまま演じています」といい、ドラマの今後に期待が膨らむ。