【青天を衝け】草なぎ剛、吉沢亮の熱演に刺激「亮君を見て、僕ももう一度頑張る」

俳優の草なぎ剛がこのほど、徳川慶喜役で出演するNHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)の取材会に出席し、演じる慶喜の今後の見どころや渋沢栄一を演じる主演・吉沢亮への思いなどを明かした。

渋沢栄一役の吉沢亮(左)と徳川慶喜役の草なぎ剛【写真:(C)NHK】
渋沢栄一役の吉沢亮(左)と徳川慶喜役の草なぎ剛【写真:(C)NHK】

徳川慶喜役で話題に 朝4時に現場入り“乗馬撮影”はいい思い出

 俳優の草なぎ剛がこのほど、徳川慶喜役で出演するNHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)の取材会に出席し、演じる慶喜の今後の見どころや渋沢栄一を演じる主演・吉沢亮への思いなどを明かした。

「栄一との友情というか、栄一が慕って慶喜に何度も会いに来てくれます。慶喜が一線を退いてからも2人の友情の中に見え隠れする男の哀愁というか、枯れていく感じが出てくるなかでも、栄一と過ごした日々は輝かしいもの。そういう役は僕自身、やったことがなかった。枯れていく哀愁の中に栄一との輝きを感じているようなところが見どころです」

 慶喜にとっての栄一はどんな人物だったと感じているのか。

「同世代で違う所で育った。だけど運命共同体みたいな。そばにいてほしい、なくてはならない人というか。自分の人生を全うする上で、なくてはならない人」

 栄一を演じる吉沢についての印象もたずねた。

「亮君から伝わってくる栄一という役に懸ける思いに感化されました。まっすぐな亮君のまなざしは素晴らしい。僕も余計なことを考えずにピュアな芝居が、栄一のおかげでできました。長く一緒に撮影をしているので2人の空気感が出来上がっていました。これが大河ドラマの醍醐味(だいごみ)。言葉も交わさず2人の空気感ができているのがうれしかったです。1年間僕は慶喜、亮君は栄一を楽しんできたね、というか、同志として何か役を超えたもので亮君と一緒に仕事ができたんじゃないかな」

 初めて大河ドラマのレギュラー出演。大河をどう感じたのか。

「規模も時間も大作で、すごいドラマ。出演できてうれしかった。楽しかったのは吉沢亮君という素晴らしい役者さんと長く芝居ができたこと。栄一という大変な役を彼が最後まで妥協することなく命を懸けて演じている。その近くにいられたのは僕にとって元気、活力になりました。僕にとっての次のステップに亮君が持って行ってくれた。亮君といられたことが一番楽しかった」

 深夜2時に起きて現場に朝4時に入り、馬に乗っての撮影を行い、使われたのは約12秒だったこともいい思い出。1年間、慶喜を演じ、自分の中に変化もあったという。次のステップも気になる。

「スタッフや出演者の皆さんに元気をもらいました。すごいエネルギーで現場を進めている。僕もまだまだ頑張らないといけないと思わせていただきました。亮君の役は大変で難しい。彼の努力、本番での瞬発力を目の当たりにして、すごい刺激を受けました。芝居にはまだまだ可能性があるんだと感じられた。亮君を見て、僕ももう一度頑張る、という感じです。亮君のおかげ。あともうちょっと頑張ろうかな(笑)」

 妻・徳川美賀子を川栄李奈が演じ、家族との触れ合いも描かれる。

「川栄さんがとても優しいまなざしで芝居をされるので、吸い込まれるように2人の世界にいざなってくれるというか、川栄さんの包容力と芝居力に僕はホワーンとしました。すごくすてきでした」

 実は、自身はインタビュー時点でクランクアップしていた。今の思いはどんなだろう。

「終わってからジワジワさみしくなってきました。2、3日はさみしいなと思っていました。そういう中で集中を切らさずに芝居ができたなというのが大きな自信となったと感じています。僕にとって久々のドラマだったので、人生のターニングポイントになっているんじゃないか、という感覚があります」

 最後に吉沢に声をかけるならと問われると、「最後までやり終えたら、絶対に自分の財産になるんじゃないかなと、亮君をすごく褒めてあげたい」と語った。

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