軽石漂着問題に秘密兵器 放流状態を可視化できるアプリ公開、衛星データを活用

小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で噴出した軽石が漂流し、船舶航行や漁業に影響を及ぼしている問題に対して、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行う株式会社Ridge-i(リッジアイ)が、衛星画像を用いて軽石の漂流状況を可視化できるアプリケーション「軽石ビューア」を公開した。

「軽石ビューア」を使って確認した軽石の漂流状況 【画像:Sentinel-2 (C)ESA】
「軽石ビューア」を使って確認した軽石の漂流状況 【画像:Sentinel-2 (C)ESA】

軽石漂着被害の把握や本土への漂着予測への活用が期待される

 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で噴出した軽石が漂流し、船舶航行や漁業に影響を及ぼしている問題に対して、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行う株式会社Ridge-i(リッジアイ)が、衛星画像を用いて軽石の漂流状況を可視化できるアプリケーション「軽石ビューア」を公開した。

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「軽石ビューア」は、異なる2つの日に観測された衛星画像を比較することで、沖縄本島での軽石の接近・漂着状況を可視化。同社が公開した図では、10月26日から10月31日にかけて海岸線沿いに軽石のようなものが海岸に漂着している様子を確認することができ、軽石漂着被害の把握や本土への漂着予測への活用が期待される。

 リッジアイでは、地球上のあらゆる地点を観測できる衛星データとAIなどの最先端テクノロジーを活用し、ビジネス課題・社会課題の解決に向けた衛星データ解析の利活用推進を目指しており、今後は軽石が関東地方に漂流する可能性も視野に入れつつ、関東版のビューアも近日公開予定としている。

次のページへ (2/2) 【画像】沖縄県北部の軽石漂流状況
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