内山理名が望む人生と幸せとは 「何かが無くても楽しめ、日常の小さな幸せに気付ける」

女優として多忙な日々を送る中、ヨガのインストラクターとしても活躍する内山理名。2019年にはベスト・オブ・ヨギーニに選ばれた実力派。料理の腕もレシピのプロデュースをするなどプロ級。女優の顔とは違うプライベートのライフスタイルと内山にとっての幸せとは何かを聞いた。

緑に囲まれてイキイキとした表情を見せる内山理名【写真:荒川祐史】
緑に囲まれてイキイキとした表情を見せる内山理名【写真:荒川祐史】

熱く語ったライフスタイル 軸にあるのはヨガ「生きる知恵、ヒントがある」

 女優として多忙な日々を送る中、ヨガのインストラクターとしても活躍する内山理名。2019年にはベスト・オブ・ヨギーニに選ばれた実力派。料理の腕もレシピのプロデュースをするなどプロ級。女優の顔とは違うプライベートのライフスタイルと内山にとっての幸せとは何かを聞いた。(取材・文=中野由喜)

「ヨガを伝えたいと思う気持ちがあふれすぎて講師になろうと思いました。ヨガというとポーズなど体に意識が行きがちですが、実はポーズ以外の比重が大きいです。生きる知恵、ヒントがたくさんあるんです。ヨガの哲学を学ぶことで生きやすくなったと感じています。日常生活での学びが実はヨガにつながっていることに魅了されています」

 内山をとりこにする学びや哲学とは何だろう。

「たとえばヨガの教典に教えの一つ『人の物を盗んではいけない』と書いてあります。大人相手になぜ、と不思議に思いました。『攻撃しない』『整理整頓する』とかも。当たり前のことですが、たとえば『盗まない』は、もし待ち合わせで5分遅刻したら、その5分は相手の人生の5分間を盗んだことになるということ。よく読むと今、生きている社会で学ぶことが多いと気付かされます」

 ヨガを通じて、どんな人生を送りたいのか。

「まずは生きている間、絶対に学びを終わらせないことが大切。今世でどこまでできるかがテーマですが、インストラクターとしては誰かの何かのきっかけになることを伝える活動をしていきたい。あと、何かが無いからダメではなく、満足ではない状況も受け止めて楽しめる人生でありたいです。たとえば、これしかお金がないと言うなら、じゃあ、これで、どう楽しもうかなと思える人生。何かが無くても楽しめる人生。楽しく生きる。笑っていられたらいいな。みんなでハッピーになれたらいいな」

 とてもストイックな生き方にも感じる。日々の生活にどんな影響を与えているのか。

「ヨガは自分を知るきっかけになったと思っています。今の自分はどういう状態なのかなと。ヨガによって自分と向き合っているので、日々、いろんな選択をちゃんと自分で選んでいます。なので、もし失敗しても、失敗によって学びを得られた、と思えるようになりました。心地よささえ感じます。学びというのは、どんな時もちゃんと自分と向き合う精神、自分の欠点もきちんと見られる私でいるためのもの。ヨガは私の軸にあります。ご飯を食べて楽しむことも学びで得たこと。生きているうえでヨガの考え方が軸になっています」

 一方、料理については物心がついた時から好きだという。きっかけは意外だった。

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