花田優一が映画で俳優デビュー 監督は母・景子の婚約者「大人の関係は気にしない」

元フジテレビアナウンサーの河野景子さんと婚約中の映画監督、実業家のジャッキー・ウー氏が監督するショートムービー「残照のかなたに(仮)」の製作会見が24日、都内で行われ、主演の林与一、これが俳優デビューとなる靴職人の花田優一らが登壇した。

会見に臨んだジャッキー・ウー氏、花田優一、岩瀬あんな、林与一(左から)【写真:ENCOUNT編集部】
会見に臨んだジャッキー・ウー氏、花田優一、岩瀬あんな、林与一(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

ジャッキー・ウー監督、河野景子さんとは「毎日毎日、楽しく過ごして」

 元フジテレビアナウンサーの河野景子さんと婚約中の映画監督、実業家のジャッキー・ウー氏が監督するショートムービー「残照のかなたに(仮)」の製作会見が24日、都内で行われ、主演の林与一、これが俳優デビューとなる靴職人の花田優一らが登壇した。

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「残照のかなたに(仮)」は信州上田の病院を舞台に、余命いくばくもない老作家・幸一郎(林)と献身的な准看護師・希美(岩瀬あんな)との交友を描く20分の作品。優一は幸一郎の担当医師を演じ、ヒロインの希美役は、新人の岩瀬あんなが約500人のオーディションから抜てきされた。

 映画プロデューサーの新田博邦氏は花田の起用について、「前から面識があり、監督には言わずに、『俳優をやってみない』と声をかけた。(花田は)『監督がOKなら、やらせていただきます』という返事だったが、監督に言ったら、『ノー』でした。下心がなかったとは言わないが、もともとやってほしかったので、監督と話し合いました。監督は『脚本直しさせてもらうなら』とOKしてくれた」と明かした。

 花田は「普段は靴職人、1人でやることが多いので、たくさんの人と作るのは刺激的。メディアの皆さんのいじわるな質問は後で受けます」と笑い。オファーされたときについて聞かれると、「(プロデューサーに)カモにされたのかな。これはいい方向ではないな、と(笑)。でも、俳優には興味もあったので、お引き受けさせていただいた。たくさんの批判をお待ちしております。俳優業はやってもいないので分からない。軸は靴にある。本気だという評価をいただければ、と思います」と真剣度もアピール。ウー監督と母は婚約関係にあるが、「壊れるはずの家族が壊れた身としては肩書や大人の関係には興味がないし、気にしない。監督には信頼してもらい、精進したい」と話した。

 一方のウー監督はイギリスで撮影したアクション映画「セーフガード」以来、約2年ぶりのメガホン。花田を起用することについては「映画は僕の世界のことなので、普段は(景子さんに)話さないが、今回は伝えました。心配の方が先なんじゃないかな。豪腕プロデューサーが何かもくろんでいないか、とか(笑)。賛成かどうかは分からないが、親なので応援はしてくれているんだと思う。作品は自信あります」とキッパリ。

 景子さんとの入籍はまだだが、「流れの中ですから、早いうちに。近々ということ。いろんなものが整理されていっている。それが記念日なのか分からない。ただ、年内は映画の撮影もあるので、分からないですね。明けたら、僕の体は空きますが、彼女の方はどうか。障害があるわけではない。毎日毎日、楽しく過ごさせていただいております」と、関係は良好に続いていることを明らかにした。 

 今年80歳の大ベテラン林は、花田、岩瀬の新人との共演に「映像は素人に持ってかれます。素人がよく映る。役者は小芝居をして、小さく見えるので、怖いな。素人さんから学ぶことが多い。純粋で無駄がない。自分で得る新しいものがあったらいい」と話していた。

「残照のかなたに(仮)」は今月末から信州上田でクランインし、丸子中央病院が新型コロナ対策を講じながら全面協力。信州上田でロケし、ロングランを記録した「兄消える」のプロデューサーでもある新田博邦氏は「エンタテインメントの火を消さないように頑張ってくださいとのありがたい言葉を頂いています。こちらも感染防止に努力し、いい作品を作っていきたい」。同映画でヒロインを演じた上田市出身の女優・土屋貴子も出演する。

 ウー監督は「キセキの葉書」(2017年)では鈴木紗理奈がマドリード国際映画祭で主演女優賞を、「ばあばは、だいじょうぶ」(19年)では寺田心がミラノ国際映画祭で主演男優賞を受賞するなど「俳優に賞を取らせる監督」と言われており、国際映画祭出品を狙う。

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