販売期限切れのパンが新たなパンに生まれ変わる? “循環型”パン「ぱんクル」販売

横浜高島屋ベーカリースクエア内のパン屋「KANAGAWA BAKER’S DOCK」で、10月27日より、販売期限切れのパンを堆肥に活用して育てた野菜を使用した“循環型”のパン「ぱんクル(ぱん+リサイクル)」が販売される。

“循環型”パン「ぱんクル」が登場
“循環型”パン「ぱんクル」が登場

販売期限切れのパンを堆肥に活用して育てた野菜を使用した“循環型”のパン

 横浜高島屋ベーカリースクエア内のパン屋「KANAGAWA BAKER’S DOCK」で、10月27日より、販売期限切れのパンを堆肥に活用して育てた野菜を使用した“循環型”のパン「ぱんクル(ぱん+リサイクル)」が販売される。

 ベーカリースクエアは地元横浜や都内でも人気のベーカリーをはじめとする約40ブランド、500種類以上のパンを取り揃える国内でも有数の規模を誇るパンコーナー。今年3月のオープン以来、1日1万個以上のパンを販売し、閉店後のパンの冷凍販売や賞味期限間近のパンを使った発泡酒の販売など、パン業界の課題でもある“食品ロス”問題に取り組んでいる。

 また、販売期限切れのパンを定期的に山梨県北杜市の農場に送り、酵母と納豆菌など土づくりに良い菌を加え発酵させることで堆肥化。廃棄処分を避けられなかった販売期限切れのパンを堆肥の原料の一部として再利用する取り組みも行ってきた。

 今回、その堆肥を使った良質な土壌で耕作したサツマイモやカボチャを、10月23日の収穫を経て地元・神奈川県内のベーカリーの協力のもと商品化。環境に配慮した“循環型”のパンの販売を行う。

 商品は今回収穫されたサツマイモとカボチャを使用しパンの食感と野菜のやさしい甘みが調和した「かぼちゃとさつまいもの秋のフォカッチャ(356円)」や「かぼちゃとあんこのエピ(356円)」、カボチャのフィリングをバターの風味たっぷりのデニッシュ生地で包み焼きあげた「かぼちゃデニッシュ(305円)」、フォカッチャとカボチャのやさしい味わいと甘辛く仕上げた肉味噌が絶妙な「かぼちゃと肉味噌のフォカッチャ(381円)」など。

 今回の取り組みは今後も継続的に行っていき、次の収穫は2022年春頃を予定しているという。

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