上白石萌音が絶賛する子役とは 次期朝ドラに登場の吉右衛門は「物語の中のオアシス」
NHKの次期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(11月1日スタート、月~土曜午前8時)のヒロイン・上白石萌音が、このほど取材会に出席し、作品や演じる役への思いを語った。ラジオ講座とともに歩んだ祖母(安子)、母(るい)、娘(ひなた)の3世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリー。初代ヒロイン・安子を上白石が、続く、2代目ヒロイン・るいを深津絵里、3代目・ひなたを川栄李奈が演じる。
NHK「カムカムエヴリバディ」 朝ドラ初主演でヒロインの生き方「力強さは憧れ」
NHKの次期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(11月1日スタート、月~土曜午前8時)のヒロイン・上白石萌音が、このほど取材会に出席し、作品や演じる役への思いを語った。ラジオ講座とともに歩んだ祖母(安子)、母(るい)、娘(ひなた)の3世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリー。初代ヒロイン・安子を上白石が、続く、2代目ヒロイン・るいを深津絵里、3代目・ひなたを川栄李奈が演じる。
「中学1年生でデビューした年にやっていたのが、井上真央さんの『おひさま』(2011年度前期)でした。毎日録画して、学校から帰って正座して見ていました。いつの間にか“朝ドラ”への憧れが芽生えていることに気付き、その思いはずっと温めていました。毎朝15分でみんなに元気を与えて、それを見て、みんな仕事に行って頑張るって、すてきなこと。いつか私もこういうことができる女優さんになりたいなと、幼いながら思いました。皆さんに元気になってもらえたらうれしい」
多くの個性的なキャラクターが登場する。上白石が絶賛するのは子役だ。
「『あかにし』という荒物屋の一人息子の吉右衛門ファンです。推しです。演じる子役の中川聖一朗くんと少し大きくなった吉右衛門を演じる石坂大志くんの2人が最初の本読みでせりふを発した瞬間の衝撃が忘れられなくて。確実に物語の中の軸として強烈な個性を放っています。物語の中のオアシスとして、ぜひ楽しみにしていただきたいです。高貴な感じ。国宝にしたい感じ。昭和感満載。人生3回目みたいな感じの雰囲気を出すしゃべり方。全員、心をつかまれています。本当に大好きです。吉右衛門ちゃん最高です」
安子のように、小中学生のころに熱中していたことがあるのだろうか。
「私もあのころから英語が大好きで、ちょうどメキシコに住んでいた時期が小3から小5で、帰国してから英語に目覚めたのですが、いまだに英語が大好きなので、その火はあのころについたなと思います。Rの発音が好きです。英語をしゃべっているという感じがして(笑)。Rの後にLが来ると超楽しいです。Really? みたいな(笑)。陶酔していました。ああ私、カッコいいかも今。イケてるかもしれないみたいな。結構、そういうところにモチベーションがありました」
“朝ドラ”と他の作品の違いを感じることはあるのだろうか。
「ここまで長い期間を演じるのはあまりなかったです。しかも今回は3分割されるので、3倍濃縮でお届けする形になっていて、とにかく展開が早いし、毎シーンがハイライトみたいなところがあって、そこをしっかり丁寧に一つずつ演じていくのは、とても勉強になりました」
劇中、下駄をはいているシーンが多い。
「すごくいいなと思うのは、安子はワンピース、洋装に下駄なんです。安子はお母さんになっても下駄をはいていましたが、時代の変化を1人で表しているような感じがして、すごくいいなと思って。私も下駄の音が大好きで、安子がいろんな感情で歩いたり、走ったりするのに下駄の音がついてきて、しかも当時は静かだったので、下駄の音が響くんです。その木のぬくもり、一歩一歩に音がある感じがすごく丁寧でいいなと思って演じました」
安子と上白石の相違点はどんなところだろうか。
「結構、熱中すると、それ1本になるところは似ているかもしれません。周りの声が聞こえなくなったり、寝るときも考えたりするのはすごく分かります。決定的に違うのは、私はそれが長続きしないんです。安子は1回好きになったら、ずっと好きでいられる娘。そこはいいなと思います。私は人に相談しないと動けないタイプです。だから1人で決めて1人で動く安子はすごいなと思います。あの力強さは憧れます」