通算58枚目のシングル「根も葉もRumor」を9月29日に発売したAKB48。発売前から、グループ史上最高難度のダンスが話題に。その難易度の高さから「どえらいダンス」として注目を集めた同作は、オリコンウィークリーチャートで1位を獲得するなどAKB48の新たな魅力のアピールに成功していると言ってもいい。そこで、これまで選抜に5回選ばれ、前回シングル「失恋、ありがとう」ではセンターを務めた人気メンバー・山内瑞葵（チーム4）に、“今”のAKB48のリアルや理想のセンター像、これからファンになる人に聞いてほしいおすすめの楽曲について教えてもらった。（取材・構成＝安藤かなみ）

――山内さんが今のAKB48を一言で表現するとしたらどんな言葉になるでしょうか。

「“青春”でしょうか。9月29日に発売された最新シングル『根も葉もRumor』のMVは学校で撮らせていただいたのですが、ものすごい晴天の暑い日で、そんな中でメンバーや参加してくれた三重高校の生徒の方たちと一緒に、大勢でダンスをして……。汗をかきながら踊っている空間が、『青春だな』とすごく感じました。

　先日、日比谷野外音楽堂で開催された『MX夏まつり　AKB48 2021年 最後のサマーパーティー！』（9月12日開催）では、ファンの方と一緒に夕方から夜にかけての同じ時間、同じ空間で『楽しい』という思いを共有することができて、そこにも青春を感じました。ファンの方にスマホのライトをつけてもらう演出もすごくきれいで、涙が出るくらい感動しました。そういう気持ちをみんなで共有して過ごすことが、AKB48らしいと思います」

――AKB48には600以上の楽曲があります。山内さんが初めてAKB48の楽曲を聞く人におすすめしたい1曲を教えてください。

「本当にいっぱいありすぎて、選び切れないです（笑）。まずは今の最新曲『根も葉もRumor』を聞いていただきたいです。体力がかなり必要な曲ですが、それをみんなで乗り越えるのがすごく楽しくて。汗をかきながらがむしゃらに踊る姿を、ファンの方やそうじゃない方にも見ていただきたいですね。

　前回リリースした『失恋、ありがとう』はかわいい系だったので、今回は本当に真逆。激しくて格好いい感じになっています。ファンじゃない方からすると、AKB48といえば“楽しい”、“明るい”イメージが強いと思いますが、今回は格好いい曲でギャップをお見せできたらと思いますし、『AKB48だって踊れるんだぞ！』というところを、たくさんの方に見てほしいです！

　TikTokでバズっていた『最強ツインテ―ル』と同じ系統であれば、ライブでも披露する回数が増えている『法定速度と優越感』はノリノリになれる曲なので、いろんな人と踊れたらいいなと思います」