今泉力哉監督、体調不良で舞台あいさつ欠席「きちんと休もう」のメッセージに井浦新「すてき」
映画「かそけきサンカヨウ」の公開記念舞台あいさつが16日、都内のテアトル新宿で行われた。“恋愛映画の旗手”と称される今泉力哉監督の最新作。主演の志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、菊池亜希子が登壇した。今泉監督は体調不良のため欠席したが、メッセージが公開された。
“恋愛映画の旗手”今泉力哉監督 主演・志田彩良、鈴鹿央士らが舞台あいさつに登壇
映画「かそけきサンカヨウ」の公開記念舞台あいさつが16日、都内のテアトル新宿で行われた。“恋愛映画の旗手”と称される今泉力哉監督の最新作。主演の志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、菊池亜希子が登壇した。今泉監督は体調不良のため欠席したが、メッセージが公開された。
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人気作家・窪美澄の同名短編小説が映画化。家庭環境のせいで早く大人にならざるを得なかった高校生・陽(志田)の葛藤と成長が、同級生・陸(鈴鹿)との“恋まではたどり着かないような淡い恋愛感情”を交えて描かれている。陽を見守る父親・直を井浦、直の再婚相手・美子を菊池が演じている。
出席した役者陣は、上映後の観客の拍手に感激した様子。志田は「皆さんの見終わった後の表情を直接受け取れることが幸せです」としみじみ。イベントでは原作者の窪氏からのキャスト・監督に向けたサプライズ手紙も読まれ、感動的な雰囲気に包まれた。
ここで、井浦が「あの、えっと、いま窪先生からお手紙をいただいたので、ちょっとそこにつなげて。実はもう1人手紙をいただいている方がいるので、僕が代読させていただいてもよろしいでしょうか」。今泉監督からのメッセージを代読した。
井浦を通して、今泉監督は「多くの話題作が公開されるこの週末に、映画『かそけきサンカヨウ』を選んで足をお運びいただき、誠にありがとうございます。公開2日目というとても大切な日を、このような形で迎えること、とても申し訳なく思っています。コロナなどで、映画業界・映画館などの先行きが不安な中、去年の6月に行われた撮影を通して、また、本日までの取材などを通して、キャスト・スタッフ、また公開に向けての配給・宣伝担当者様、映画館の皆様に支えられてきょうの日を無事に迎えられたこと、とてもうれしく思っています」と、感謝の思いを伝えた。
さらに、「観客の皆様の顔を見たくて正直、多少無理をしてでも登壇をしようと思ったのですが、映画『かそけきサンカヨウ』に出てくる大人たちはみんな正直で強がらずに生きています。ここで無理をすることこそ、この映画のメッセージに反しているのかな、なんて考え、『きちんと休もう、みんなに甘えよう』と決めました。きっと映画の中の登場人物は、休むことが悪いことだなんて思わない、って言ってくれるだろうなと、そう思いました」と、欠席を決意した思いを明かした。
そして、「私が休んでいることも、いま一生懸命生きている人たちへの何かしらのメッセージになれば幸いです。皆さんもつらくなったら休むこと、忘れずにいてくださいね。監督・今泉力哉」と締めくくり、“休む勇気”についてのメッセージを寄せた。