双子パンダ、生後108日目に名前発表のワケ 未熟な状態での誕生に「不安もありました」

上野動物園で今年6月に生まれた双子パンダの赤ちゃんの名前が8日、オスが「シャオシャオ(暁暁)」、メスが「レイレイ(蕾蕾)」に決まった。この日都庁で行われた定例会見で小池百合子都知事が発表した。

名前が決まった双子の赤ちゃんパンダのシャオシャオ(左)とレイレイ
名前が決まった双子の赤ちゃんパンダのシャオシャオ(左)とレイレイ

応募総数19万2712件の中から審議を重ね、最終的に都が決定

 上野動物園で今年6月に生まれた双子パンダの赤ちゃんの名前が8日、オスが「シャオシャオ(暁暁)」、メスが「レイレイ(蕾蕾)」に決まった。この日都庁で行われた定例会見で小池百合子都知事が発表した。

 都知事の退席後に会見した上野動物園の福田豊園長は「生後108日目になる本日、無事に赤ちゃんに名前をつけられた。シャオシャオ、レイレイ。音の響きもすんだ感じで聞きやすく、暁、蕾という漢字も明るい未来を暗示するよう。いい名前をつけていただいたと思っています」と喜びを語った。

 名前は片仮名表記で募集した応募総数19万2712件の中から応募の多かった上位150点を対象に、国内外のパンダと同じ名前や既存のキャラクター名などを除き、オス5点、メス6点を有識者からなる選考委員会で審議。中国側に確認を取りつつそれぞれに漢字をあて、最終的に都が決定した。

 シャオシャオの漢字「暁」は「夜明けの光が差し、明るくなるさま」、レイレイの漢字「蕾」は「つぼみから美しい花が咲き、未来へつながっていくさま」を表している。

 パンダの名前を100日齢でつけるのは本場・中国の風習。ジャイアントパンダは非常に未熟な状態で生まれてくるため、状態が落ち着いてくるこの時期に名前をつけ、あらためて個体としての誕生を祝うという。

「双子の赤ちゃんの飼育は上野動物園としても初めての経験で、不安もありましたが順調に育つことができてよかった」と福田園長。双子の赤ちゃんは母親のシンシンとともに来年4月に一般公開を予定している。

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