渋沢栄一に届く父の危篤の知らせ 明治編に吉沢亮「より人間らしく、より生々しくなる」
NHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)の第30回は、主人公の渋沢栄一(吉沢亮)にとっては公私ともに激動の展開となりそうだ。
大河ドラマ「青天を衝け」の第30回(10月10日放送)の見どころを探る
NHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)の第30回は、主人公の渋沢栄一(吉沢亮)にとっては公私ともに激動の展開となりそうだ。
NHKによると、大阪の造幣局に出張した栄一は、五代友厚(ディーン・フジオカ)と出会う。栄一は、これまでの恨み言をぶつけるが、カンパニーを立ち上げて日本の商業を魂から作り変えたいという五代の話に共感するという。
一方、新政府の首脳会議では、突然、西郷隆盛(博多華丸)が“まだ戦がたらん”と声を上げる。井上馨(福士誠治)は、“廃藩置県を断行せよ”との意思表示と理解し、栄一たちに極秘の任務を託す。残された時間はわずか4日。そして、冬のある日、帰宅した栄一のもとに、父・市郎右衛門(小林薫)の危篤の知らせが届くという。
井上から栄一に託された極秘任務の内容も気になるが、父・市郎右衛門の危篤のシーンに注目してみたい。前回の第29回では、市郎右衛門が栄一の自宅を訪ね、大きな家と出世した息子にうれしそうな表情を見せる姿が描かれたばかりだ。
主演の吉沢は、これまでの取材で明治編の栄一の見どころを語っていた。「周りのいろんなスターからいろんな物を受け継いで、バトンをもらって最後まで生き延びたからいろいろなことをやれた人。周りの人が先に亡くなって行く中で、生き延びた人たちのさみしさも伝わればいい」。さらに「栄一の人物像がより人間らしく、より生々しくなっていくのかなという気がします」とも。吉沢が父の危篤をどう表現しているのか注目したい。