中村勘九郎、「赤坂大歌舞伎」にまつわるタモリと鶴瓶のエピソード明かす

中村勘九郎と中村七之助が24日、「赤坂大歌舞伎」についての記者会見を行った。「赤坂大歌舞伎」は、十八代目中村勘三郎の「芸能の街、赤坂で歌舞伎を!」という一言から2008年にTBS赤坂ACTシアターを舞台にしてスタートした。13年からは中村勘九郎、中村七之助の兄弟が亡き父の遺志を継いで公演を続けていた。しかし、6回目となる上演が昨年5月に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となっていた。そんな中、「TBS開局70周年記念 赤坂大歌舞伎」として11月に演目も新たとして上演が決定した。

「赤坂大歌舞伎」を開催する中村七之助(左)と中村勘九郎
「赤坂大歌舞伎」を開催する中村七之助(左)と中村勘九郎

中村勘九郎と中村七之助が「赤坂大歌舞伎」記者会見 亡き父・勘三郎の遺志を継ぐ

 中村勘九郎と中村七之助が24日、「赤坂大歌舞伎」についての記者会見を行った。「赤坂大歌舞伎」は、十八代目中村勘三郎の「芸能の街、赤坂で歌舞伎を!」という一言から2008年にTBS赤坂ACTシアターを舞台にしてスタートした。13年からは中村勘九郎、中村七之助の兄弟が亡き父の遺志を継いで公演を続けていた。しかし、6回目となる上演が昨年5月に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となっていた。そんな中、「TBS開局70周年記念 赤坂大歌舞伎」として11月に演目も新たとして上演が決定した。

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 今回のようなオンラインでの記者会見は初めてだと話した勘九郎は、上演に関して「微力ながらでも、赤坂の街を盛り上げたい。みんながこれまで、赤坂で築き上げてきたものを継承していくのはうれしいこと」と話した。また、七之助は「兄弟でいつか再演したいねと話していた舞台だった」と明かした。

 今回上演されるのは、「廓噺山名屋浦里」、「越後獅子」、「宵赤坂俄廓景色」の3作となる。「廓噺山名屋浦里」は江戸時代の花魁「扇屋の花扇」にまつわる実話で、笑福亭鶴瓶が落語として披露した作品となる。その落語を聞いた勘九郎が、歌舞伎にしたいと鶴瓶に直談判をして実現した作品。このときのエピソードとして勘九郎は「落語を聞いたときに情景が見えて、パッと歌舞伎座の大道具の映像が頭に浮かび、これは歌舞伎にしないといけないと思った」と語った。さらに、この「廓噺山名屋浦里」は、タレントのタモリが鶴瓶に対して落語にした方がいいとアドバイスしたというエピソードも公開した。

 七之助はこの作品に関して「そこまで長い作品でないので非常に見やすいと思う」と明かした。また、今回の「赤坂大歌舞伎」には、勘九郎の長男・中村勘太郎と次男・中村長三郎が初登場することも発表され、記念すべき公演となりそうだ。

 さらに、「赤坂大歌舞伎」を作り上げた父の勘三郎への思いを聞かれた七之助は「芸所の赤坂に再び歌舞伎をTBSが持ってきたことを非常に喜んでいました」と話し、勘九郎は「終わった後に赤坂に飲みに行くのが楽しそうだった(笑)。近くでゴルフもできるし、そういう歌舞伎以外の喜びもあったようです」とエピソードを明かした。

 最後に、現在のエンタメについての現状について勘九郎は「新型コロナウイルスで先が見えない中で、手探りが続いていくと思います。でも、いつか必ず劇場に満員のお客さんを集めて、以前の熱狂を楽しんでもらえるように頑張っていきたいと思います」と話し、記者会見を締めくくった。

「赤坂大歌舞伎」は11月11日から26日まで、TBS赤坂ACTシアターで上演される。

次のページへ (2/2) 【写真】氷川神社を参拝する中村勘九郎と中村七之助の兄弟ショット
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