大河ドラマ「青天を衝け」第28回（9月26日放送）は、主人公の渋沢篤太夫（吉沢亮）が日本にために働くきっかけとなる重要な展開となりそうだ。

　NHKによると、新政府から大蔵省への出仕を求められた篤太夫は、直接断るため、東京へ向かう。篤太夫は、伊藤博文（山崎育三郎）の案内で大隈重信（大倉孝二）を訪ね、早速、辞任を申し出るが、大隈は“なぜ今新政府に、君が必要なのか”と立て続けに話し、篤太夫は完全に言い負かされる。

　一方、慶喜（草なぎ剛）は、ようやく謹慎を解かれ、宝台院を出た。慶喜は、「自分のことは忘れて日本のために尽くせ」と篤太夫に最後の命を下すという。

　見どころの一つとして楽しみなのは、篤太夫が、大隈重信に“なぜ今新政府に、君が必要なのか”と立て続けに言われて、言い負かされる場面。これまで描かれてきた篤太夫は多弁という設定。NHKの「完全に言い負かされる」という説明に、どんなシーンとして描かれるのか関心が高まってしまう。

　また、慶喜が「自分のことは忘れて日本のために尽くせ」と篤太夫に最後の命を下すことで、篤太夫の中で、どんな変化が起こるかも注目したい。5月に放送された第15回で、一橋家に出仕して正式に武士となり、平岡円四郎（堤真一）から授けられた篤太夫という名で生きてきたが、栄一に戻るタイミングも気になる。