全国のママ・パパを応援するNHK Eテレの育児番組「すくすく子育て」（土曜日放送）で、新しい特別番組として「すくすくナイト」を10月9日午後9時に放送する。放送時間は通常の倍にあたる60分に拡大だ。

　1回目のテーマは、「性とジェンダー」について。番組にはこれまで多くの視聴者から「なかなか周りに聞けなくて困っている」という悩みが寄せられてきたという。特に幼少期の「性教育」については多くの親が必要性は感じつつも、なかなか一歩が踏み出せない状況にある。

　番組では専門家を交え、そうしたお悩みにじっくりと答える。また、「男の子らしさや女の子らしさ」などジェンダーについても議論。ゲストのりゅうちぇる流ジェンダー教育法も紹介する。

　総合司会はNHKの久保田祐佳アナウンサー（特番のみ）。MCは古坂大魔王と鈴木あきえ（「すくすく子育て」ではレギュラーMC）が務める。専門家は、北山ひと美（和光幼稚園・小学校校園長）、田中俊之（大正大准教授でジェンダー論・男性学が専門）。

　番組内で紹介する、性とジェンダーに関する悩みは「男女の体の違いをどう教えればいいの？」「ピンク色が大好きな息子、ランドセルもピンクにした方がいい？」「『赤ちゃんはどうやって産まれてくるの？』という質問にどう答えたらいい？」などだ。

　2女のパパである古坂は「性教育って道徳的な話なのになかなか話がしづらい面があるんですよ。でも今回の番組で、子どもたちに性教育するときに『こういう風に言えばいいんだ』っていう知識を得て、ジェンダーについて自分なりの考えを持てたので、子どもに教えるチャンスが来たときにすぐに動けるようになると思います。やっぱり準備しておくっていうのが大事なのかなと思いま
す」と語った。

　1男1女を育てる鈴木は「これまで『性教育』っていう看板だけがドドンと立ちはだかっていて『どうしようかな？　何から始めようかな？』みたいな感じだったんです。今回の番組で、日常生活の中でお風呂タイムだったり子どもとの触れ合いの中で、いっぱい性教育ができる機会があるんだなって知ることができました。子どもが子どもらしく生きていけるために手助けを日々していきたいなって思います」とコメントした。