栗山千明主演ドラマ「サイレント・ヴォイス」続編が決定 楯岡絵麻の過去に迫る特番も放送
BSテレ東の人気ミステリードラマ「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」の続編「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2」が4月クールで放送されることが決まり、主演の女優・栗山千明が抱負を語った。
BSテレ東「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2」4月クールで復活、3月に特別編も
BSテレ東の人気ミステリードラマ「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」の続編「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2」が4月クールで放送されることが決まり、主演の女優・栗山千明が抱負を語った。
同ドラマは、2018年10月クールに放送。原作はミステリー作家・佐藤青南の同名小説「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズで、栗山演じる女刑事・楯岡絵麻が、人が嘘をつく瞬間に0.2秒間だけ現れるその人固有の”マイクロジェスチャー”を読み取り、毎回登場する手強い被疑者の「嘘」を行動心理学を駆使して暴き、事件を解決していく作品だ。取調室だけでストーリーが展開していくことも大きな話題となった。
続編では、前作以上にひと癖もふた癖もある手強い被疑者が登場する。嘘を巧みに操り、警察の捜査から逃れようと画策する。さらに某アイドルグループのファンによる殺害予告事件や、作曲家のゴーストライター事件など、世間の注目を集めた事件を取り入れた、謎が謎を呼ぶような事件が次々と展開される。
栗山は行動心理学に焦点を当てたドラマの魅力について「ちょっと小難しいかなと思われがちなのをドラマにすることによって理解しやすくなっているのと、刑事なんですけど、硬い刑事じゃなくて、キャバクラトークをするような、婚活頑張っている普通の30代の女子が一見できなそうな刑事として活躍するっていう新しい要素。あとは相棒とのコミカルなやり取りだったり、刑事ドラマの中ではなかなかないジャンルなのかなと思っていまして、そこが一番大きいのかな。あとはほぼ取調室で犯人、容疑者と楯岡絵麻の2人のバトルっていうのが毎話の見どころになっているかなと思います」と話した。
前作も”バトル”の行方が視聴者を引き付けた。「見てくださる方もどういうバトルになるのか楽しみになる方が多くて、女優さんから占い師からサイコパス、弁護士だったり、いろんな方が出てくださった」。その中で特に強烈だったのは、最終回。「女同士のバトルって面白くないですか」と笑みを浮かべた栗山は「最終回のサイコパスと楯岡絵麻の回が印象的でしたね。変なもの同士というか、異様な対決みたいな感じで。ワッて言い合う感じじゃなく下から突っついていくみたいなバトルが楽しかった」と振り返った。
楯岡は“泣く子も黙る閻魔さま”と呼ばれているほどの凄腕だ。悪人に対して無慈悲な一面も秘めている。
「絶対的正義ではないっていうか、いいこと言って泣き落としっていうタイプじゃなくて、悪は悪と切り捨てるような怖さがある設定なので、あまり優しくなり過ぎないというか、引き出すためにウソをついて優しくすることはあっても、同情しないみたいなことですかね」と演じる上でも意識している。
もちろん、前作から一段とグレードアップした楯岡の姿が見られそうだ。3月7日には特番「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 特別篇 悪魔の学問」も放送され、こちらでは謎に包まれていた楯岡の過去も紐解かれる。
「今回、シーズン2に入る前にスペシャルを先に撮っていまして、そこで楯岡絵麻の過去がちょっと垣間見れるようなお話になっていまして、そのルーツを掘り下げられるんです。何年か前の楯岡恵麻も出てくる。それを演じたことによって、シーズン2は意識しなくても、ちょっと変わった気はしています。私の気分としては過去をちょっと体験したことによって、より深まった。スペシャルは特にご期待いただけたらなと思います」と栗山は強調した。
すでに撮影はスタートし、現場の雰囲気も良好という。「前回のスタッフさんが多いので、私自身も撮影入る前からすごく安心して入れる環境でして、今回も同志が再び結集したみたいな感覚である程度分かった上でやり始められているので、団結力は一段と強くなっていると思います」
初めて見る視聴者もすんなり入れるのがこのドラマの特徴。「1話完結のお話でもありますし、スペシャルから見てもついていけないことは全くないお話だと思います。途中からご覧になって気に入っていただけたらシーズン1も見たくなるようなお話になっているとは思います」と新たな盛り上がりにも期待を寄せた。
そして毎回毎回、変化する楯岡のファッションも楽しみの1つだ。
栗山は「すごいですよ。私自身も楽しんで着させていただいている。衣装さんとも、この回はこういう服装がいいとかお話し合いをしながら決めているんですけど、どんどん凝った奇抜なものを提案してくださって。でも奇抜とは言いつつも、色がパキっとしていたり、きっと見てくださる方も、わっ素敵!と思ってもらえるような服が結構多いと思っています」と予告し、放送を待ちわびた。
【原作者 佐藤青南 コメント】
「原作者の欲目を抜きにしても、シーズン1は知る人ぞ知る神ドラマになったと思っています。大切に育ててきたシリーズをどう料理されるのか、キャラクターもストーリーもいじくりまわされて別物にされてしまうのではないかという不安は試写の時点で吹き飛び、いちファン、いち視聴者として毎週の放送を楽しみに過ごしました。前回の放送終了後、軽いエンマ様ロスに陥ったほどです。(原作者なのに)そんな折にいただいたシーズン2のお話。断る理由もありません。ドラマ版オリジナルエピソードも作られるということで、前シーズンよりさらにパワーアップした栗山エンマ様に再会できる日を、いちファンとして楽しみにしています。めざせシーズン3!」
【BSテレ東 森田昇プロデューサー コメント】
「制作費などの様々な制約を逆に利用して、ほぼワンシチュエーションで展開する作品に挑みました。台本作りや画作りなど苦労も多く、何より出演者にとんでもない負担をかけながら制作しましたが、その甲斐あってか視聴率や配信でも高評価を頂きました。そこで続編を制作させていただけることに。基本的な設定はSeason1を敢えて変えず、絵麻と対峙する被疑者の興味深いキャラ設定と、アッと驚くドンデン返しのストーリー作りにこだわりました。2時間の特別篇とSeason2も、またしても嘘を得意とする手強い相手がぞくぞくと登場します。そしてストーリーとともに、密室で繰り広げられる役者さんたちの芝居合戦にも期待していただければと思います。映像的にも、映画に負けない独特の質感で4Kの高精細な特性を最大限活かしています。クローズアップを多用した特徴的な画作りでお届けする、絵麻の美貌や被疑者の強力なキャラクターも是非楽しんでいただけると思います」
【番組名・放送日時】
・「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 特別篇 悪魔の学問」
2020年3月7日(土)午後9時~10時49分
・「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2」
2020年4月クール(土) 午後9時~午後9時55分