元俳優の小橋賢児氏、パラ閉会式のショー総合演出を担当 2001年「ちゅらさん」に出演
元俳優でクリエーターの小橋賢児氏が、5日午後8時に開始された東京パラリンピック閉会式のショーディレクター(総合演出)を担当していることが分かった。東京パラリンピック閉会式の位置付けは、東京2020五輪・パラリンピックのグランドフィナーレ。ショー演出トップの小橋氏は、大会全体のビジョン「多様性と調和」「未来への継承」に基づいた演出を手掛けている。
大会全体のビジョン「多様性と調和」「未来への継承」に基づいた演出
元俳優でクリエーターの小橋賢児氏が、5日午後8時に開始された東京パラリンピック閉会式のショーディレクター(総合演出)を担当していることが分かった。東京パラリンピック閉会式の位置付けは、東京2020五輪・パラリンピックのグランドフィナーレ。ショー演出トップの小橋氏は、大会全体のビジョン「多様性と調和」「未来への継承」に基づいた演出を手掛けている。
小橋氏は小学3年生で子役デビュー。2001年のNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」など、ドラマ、映画、舞台出演を重ね、俳優として高い人気を得ていた。しかし、27歳で俳優活動を休業。世界中を旅しながら多様な文化に触れる生活を始めた。その後、映画、イベント制作を開始。車いす生活の男性と作家の高橋歩氏による米国縦断の旅を描いた映画「DON’T STOP!」で監督デビュー。以降は、「ULTRA JAPAN」などの大型海外イベントを日本で実現させ、クリエーティブディレクターも務めてきた。また、17年からは未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」の総合プロデュースを務め、内閣府主催「クールジャパン・マッチングフォーラム2017」の審査員特別賞を受賞。19年の東京モーターショーでは、500機のドローンを使用した夜空のスペクタルショー「CONTACT」を仕掛け、20年に「第6回JACEイベントアワード」最優秀賞・経済産業大臣賞(日本イベント大賞)を受賞した。
小橋氏と東京2020の関わりについては、昨年、東京五輪と東京パラリンピックの間に開催予定だった文化プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル」のクリエーティブディレクターを務めることが公表されていた。結果的には、延期に伴って降板となったが、組織委員会側は、小橋氏のクリエーターとしての能力と実績を高く評価し、パラリンピック閉会式のショー演出を依頼したとみられる。