ディーン・フジオカ、五代才助は「すごい恩人」 朝ドラに続き大河でも同じ役
俳優のディーン・フジオカが、このほど、五代才助(友厚)役で出演するNHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)の取材会に出席し、明治編に入ってから西の五代、東の渋沢栄一(吉沢亮)2人が活躍する中、演じる五代への思いや見どころを明かした。
2015年の朝ドラ「あさが来た」でも五代才助を演じて好評
俳優のディーン・フジオカが、このほど、五代才助(友厚)役で出演するNHKの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)の取材会に出席し、明治編に入ってから西の五代、東の渋沢栄一(吉沢亮)2人が活躍する中、演じる五代への思いや見どころを明かした。
「東と西のような感じで比較されることが多いですが、同じ未来に向かって前に進んでいく仲間。五代の方が経験、見識が多い中で東の渋沢をリードしていく関係性になるのかなと理解しています」
五代の強みや魅力についても紹介してくれた。
「見る立場によっては、したたかな見え方もあれば、頼もしい印象にもなる。競争相手の立場がもしあるとしたら、一筋縄ではいかない存在になっていると思います。根本には五代という人物がどれだけ視野の広い視点を持っていて、かつ行動力を伴う形で具体的に何をどういう順番でやっていくべきかに確信を持っていた。そういう部分からにじみ出る自信が、強み、魅力につながるのかなと思います」
五代と渋沢の差別化というような意識はあるのだろうか。
「五代の方が頼れる先輩なのかな。そういうあり方でいることが渋沢にとっての成長や気付きにつながる。競争相手ではありますが、同じ、よりよい未来を一緒に作っていく仲間という意識が強いです。渋沢から見る五代がすごく厄介で、手ごわいとか、ライバル心みたいに燃える対象だとしたら、五代から見る渋沢との関係においては、大きく包み込むようなあり方でいるべきと思っています。だから渋沢の成長は五代にとってはうれしいこと。日本という新しい国家をよりよい状況に導いていく上で、渋沢を頼りにしていたと思う。より包容力のある形で、ゆとりを持つイメージで演じています」
2015年の朝ドラ「あさが来た」でも五代を演じている。自身と五代の距離感についても聞いた。
「自分にとって五代友厚という歴史上の人物との出会いはすごく大きなもの。今も現在進行形で気付きを与えてもらえています。すごく影響を受けているとは思いますが、それが一俳優として、五代を演じることにおいての、シンクロ率というか、どう測るか尺度を持ち合わせてはいませんが、会ったことはないけど、すごい恩人。恩義を感じるべき対象だと思います。こういう形でもう一度、俳優として演じる機会を頂けたことは、何か見えない力で導かれているとしか思えない。人生でなかなかない、同じ役を違う番組でやるのは。まさか、そういう幸運に恵まれるとは考えてもいなかったです。朝ドラで五代さんを演じるまで、五代さんを知らなかった。自分がその後、知っていった五代さんの偉大な思想、生き様がより多くの人に伝わって、インスピレーションになったらいいと思います。そいうところで自分に何ができるかという意味で、全力を尽くしたい」
話に出てきた気付きについても聞いてみた。
「後世に何を残すのかというのが、五代さんの生き様を見て感じる部分なんです。ご子孫の方にお会いしたときにもすごく思いました。人間一個人の幸せを追求した時、後世に対してのプラスと一個人の人生においてのプラスがイコールにならない時がある。それでも後世に対して残すことを選んだ人。それこそが五代さんの生き様。その人が何を言ったかではなく、その人の行動を追っていくと分かること。胸を打たれるものがあります」