「日々の選択が世の中をつくる」 20歳の環境活動家が同世代に訴えるメッセージ
地球の自然環境が持続していくために、何かアクションを起こす時間が残されている最後の世代とも言われるZ世代。そんなZ世代を代表する環境活動家として、大学を休学し同世代へ向け多数の公演を行う20歳の女性がいる。小泉進次郎環境大臣とも意見交換した“Z世代のリーダー”露木志奈さんに、個人ができる環境問題との関わり方を聞いた。
留学したインドネシアのバリ島で、巨大なゴミ山を目にし環境問題に関心を抱く
地球の自然環境が持続していくために、何かアクションを起こす時間が残されている最後の世代とも言われるZ世代。そんなZ世代を代表する環境活動家として、大学を休学し同世代へ向け多数の公演を行う20歳の女性がいる。小泉進次郎環境大臣とも意見交換した“Z世代のリーダー”露木志奈さんに、個人ができる環境問題との関わり方を聞いた。(取材・文=佐藤佑輔)
露木さんが環境問題に関心を抱いたのは高校生のとき。留学したインドネシアのバリ島で、巨大なゴミ山を前にし大きな衝撃を受けたという。
「どこから来たゴミなのか、正確なことは分からないんですが、島内のゴミの量じゃないことは明らかでした。それをきっかけにゴミの流れについて調べると、日本も外国に多くのゴミを輸送していることが分かった。根本的に、国内で処理し切れない量のゴミを排出しているということにショックを受けました」
帰国後、慶応義塾大学に入学するも、わずか1年で休学。約1年前から、講演活動をスタートさせる。根底にあったのは、「大学は待ってくれても、気候変動は待ってくれない」との思いだ。
「最初は大学でいろいろと学んでからと思ってましたが、すでに世界中の科学者が何十年も研究を重ねていて、やるべきことははっきりしている。自分が一から勉強することより、行動を起こすべきなんじゃないかと。私は政治家でも、研究者でも、大企業の社長でもないので、地球が今どれだけ危機的な状況にあるのか、自分たちがどれだけ環境に負担をかけているのかを同世代である学生に伝えることが、今の自分にできることだなと」