「知識が増えたからこそ勉強した方がいい」 人気2.5次元俳優・崎山つばさの“オトナ論”
金さえ払えばどんな危ない仕事も引き受ける解決屋“クロガラス”。金と欲望渦巻く新宿歌舞伎町を舞台に、裏社会のトラブルを解決する東京アンダーグラウンド系アクションエンターテインメントとして誕生した「クロガラスシリーズ」の新たな物語が再び動き出した。前作に引き続き、主人公・黒斗を演じるのは崎山つばさ。ミュージカル『刀剣乱舞』をはじめとしたさまざまな舞台作品に出演するかたわら、今年4月には自身初のミニアルバムを発売するなどアーティストとしてもその才能を開花させつつある崎山に、作品についてじっくり語ってもらった。
俳優として紅白にも出場した崎山つばさ。再び裏社会の解決屋を熱演!
金さえ払えばどんな危ない仕事も引き受ける解決屋“クロガラス”。金と欲望渦巻く新宿歌舞伎町を舞台に、裏社会のトラブルを解決する東京アンダーグラウンド系アクションエンターテインメントとして誕生した「クロガラスシリーズ」の新たな物語が再び動き出した。前作に引き続き、主人公・黒斗を演じるのは崎山つばさ。ミュージカル『刀剣乱舞』をはじめとしたさまざまな舞台作品に出演するかたわら、今年4月には自身初のミニアルバムを発売するなどアーティストとしてもその才能を開花させつつある崎山に、作品についてじっくり語ってもらった。(取材・文=安藤かなみ)
――前作からの続編「クロガラス3」が9月3日に、シリーズの始まりの物語「クロガラス0」が9月17日から公開されます。再び「クロガラス」に戻ってくることが決まったときの心情を教えてください。
「映画を撮ること自体も難しくなっている中で、続編ができるということも含めて、率直にうれしかったですね。2年前に『クロガラス1』と『クロガラス2』を撮影したときに『続編ができたらいいな』と思いながら撮っていて、それが実現したので、また5、6と続けていきたい気持ちがあります。前作も、ありがたいことに上映期間が延長されたり……。ファンの皆さんもすごく盛り上がってくれて、待ってくれている方が多いことがとてもうれしかったです」
――前作では、「黒斗と自分がかけ離れていて大変」と話していましたが、続編の撮影にはどう臨んだのでしょうか。
「前作の撮影ではそう思っていましたし、監督にも『画面を通して見たときに違うと思ったら言ってください』という話をしていましたが、今回に関してはそれはなかったですね。撮影に入る前に前作を見直したこともありますが、今回は性格やたたずまい、行動などでより深く黒斗の人物像を表したかったので、やりづらさは感じなかったです。この物語を初めて見る方にとっては『こういう人なんだ』、何回か見てくれていた方には『こういう感じだったよね』と思ってもらえるよう、クロガラスの世界観にマッチした人物になることを意識していました」
――「クロガラス0」では、なぜ黒斗が解決屋になったのかが描かれます。これまでに役作りをして撮影し終わったキャラクターの過去をあらためて撮影することに難しさはありましたか。
「標準をこれまで公開されているものに合わせることがまず前提で、その上で今の黒斗ができるまでにどういうことがあったのか? もちろん、監督とはある程度『過去にこういうことがあって』という話をしながら挑んではきたのですが、脚本になったことでより深度が深まりました。
『クロガラス0』を見ることで、これまでの作品を見たときに『これがあって、この黒斗になったんだ』という見方もできますし、逆に前作を見てから0を見る楽しみ方もあります。僕は、これを勝手に『スターウォーズ形式』って呼んでいるんですけど(笑) あくまでも、これまでの黒斗に標準を合わせるということをしていました」
――黒斗の相棒・悠哉を演じる植田圭輔さんも続投されていますね。
「今回は、前回よりも人となりを知ることができているので、脚本をいただいてから撮影にインするまでに、お互いに自分で作ったり感じたりしたものを現場で出していました。前回のときは、『こうするね』『こうしたら面白いかもね』という話をしていたのですが、今回はそういう会話は全くなかったです。逆に、自分も含めてそう言わなくても成立するところまできたんだと思うと、すごくうれしかったです。“バディ感”を今作でより感じてもらえると思います。
現場では基本的にいろんな話をしますが、僕が黒斗でいるときはなるべくしゃべらないようにしている雰囲気を植ちゃんは察してくれて。あまり会話はできなかったのですが、お芝居の中でたくさん会話をしましたし、心の会話はすごくありましたね」