“自衛隊の歌姫”擁する陸上自衛隊中部方面音楽隊 東日本大震災から10年、新作を発売
“自衛隊の歌姫”こと鶫真衣(つぐみ・まい)擁する陸上自衛隊中部方面音楽隊が、ニューアルバム「Great Harmony~いま大いなる和のもとに~」を9月22日に発売することが発表された。
鶫真衣は“自衛隊の歌姫”としてさまざまな場で活躍
“自衛隊の歌姫”こと鶫真衣(つぐみ・まい)擁する陸上自衛隊中部方面音楽隊が、ニューアルバム「Great Harmony~いま大いなる和のもとに~」を9月22日に発売することが発表された。
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鶫は、2014年に入隊以来、音楽隊の定期演奏会をはじめ、日本武道館での自衛隊音楽まつりやプロ野球開幕戦での国歌独唱、被災地での慰問演奏会など数多くの演奏会に出演。日本テレビ系列「真相報道バンキシャ!」で特集が放送されるなど、陸上自衛隊中部方面音楽隊の歌姫として幅広く活動している。
音楽大学で声楽・オペラを学び、クラシックをベースに、生来の親しみやすいキャラクターで、童謡唱歌から、J-POP、オペラアリアの有名曲までを歌い、その透明感あふれる歌声は、各地で感動を呼んでいる。
音楽大学出身の鶫が自衛隊を志したのは、東日本大震災の被災地で慰問演奏を行う音楽隊の姿を見たことが大きな理由のひとつとのこと。被災地での演奏や、コロナ禍で映像によって音楽を届ける活動には、強い思いを持って取り組んできた。
今アルバムでは、活動を通じて感じてきた心を通わせ、力を合わせて生きていくことの大切さを込め、東日本大震災から10年の年に、節目の作品としてリリースする。
被災地の慰問演奏なども含め、これまで最も数多く歌ってきた「花は咲く」をはじめ、自衛隊の日々の活動の心情に近く、隊員たちの共感を呼んだ、日本を代表する歌手・玉置浩二の「花束」、日本を代表するチェロ奏者・宮田大がソロで参加した、映画「おくりびと」のイメージソングなどのカバー曲から、中部方面音楽隊が委嘱してきたオリジナル曲、そして、ドラマでも話題になった、陸上自衛隊には縁の深い作曲家・古関裕而の「長崎の鐘」まで、陸上自衛隊に所属する鶫ならではの楽曲が就労されている。
○柴田昌宜(中部方面音楽隊長 2等陸佐)
「『大和は 国のまほろば たたなづく 青垣山こもれる 大和し美はし』ヤマトタケルが古事記で詠んだ歌です。『まほろば』とはすばらしい場所という意で、日本の幕開けの舞台、大和の国のかけがえのない美しさが歌われています。万葉集を出典とされた『令和』の時代を迎え、いま改めて顧みると、日本の悠久の歴史や先人が築いた文化の奥深さがしみじみと感じられます。4枚目のCDとなる本作は、音楽隊が渡辺俊幸氏に委嘱したタイトル曲『Great Harmony~いま大いなる和のもとに~』をはじめ、日本の心や美意識、自然を表現する作品を中心に収録しました。とくに『万葉讃歌』や『はじまりの島』は、古典を題材に音楽隊が委嘱したオリジナル作品であり、隊員一同熱い想いを込めて演奏しました。また、世界的チェロ奏者宮田大さんとの共演では、その素晴らしい音色と音楽性に大いに触発され、私自身何度も聴き返したい演奏に仕上がりました。時代の節目にある現在、このようなCDを出版できますこと、感謝の思いでしかありません」
○鶫真衣(中部方面音楽隊 3等陸曹)
「この度、4作目となるCDをレコーディングさせていただき、歌えることの喜びと感謝の気持ちで胸がいっぱいです。これまでを振り返ると、たくさんの温かい方々に包まれ、1人では味わうことのできないかけがえのない経験をさせていただいています。私が自衛官として日々感じることは、1人ではできないことも、心を合わせ、力を合わせることで大きな任務を成し遂げ、感動を与えることができるということです。タイトル曲『Great Harmony~いま大いなる和のもとに~』も、いまだからこそ一人一人が心に灯をともし、力を合わせて生きていくことの大切さを感じられる、壮大でエネルギーあふれる曲です。また『おくりびと』では、憧れのチェリスト宮田大さんとの初共演がかない、心に響くチェロの音色を間近で聴きながら歌わせていただけた感動は、私の一生の宝物になりました。不安な状況は今もなお続いていますが、1日も早い世界の平和を心から願っています。そして聴いてくださる皆さまの心に、音楽の花束が咲き誇りますように。あふれる思いをあたたかな花束にして……」