NHKが23日に生放送した東京五輪開会式の関東地区の平均世帯視聴率が56.4％と驚異的な数字だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。

　ビデオリサーチによると1964年の東京オリンピックの開会式では61.2％を記録していた。これに4.8ポイント及ばなかったが、64年以降の夏の五輪開会式では2位となる高視聴率だった。これまで２位だった84年のロサンゼルス五輪の開会式の47.9％を8.5ポイントも上回った。

　開会式はMISIAが「君が代」を歌い、森山未來が新型コロナウイルスによる犠牲者への追悼パフォーマンスを披露。ゲーム音楽が流れる中、選手団が入場し、山県亮太と石川佳純が選手宣誓を行った。1824台のドローンが地球の形を作ったりする演出などが披露され、聖火を長嶋茂雄氏、王貞治氏、松井秀喜氏の3人が一緒に運び、最後は大坂なおみが聖火台に火をともした。

▼これまでの夏のオリンピックの開会式の平均世帯視聴率
1964年　東京　　　　　　　61.2％　NHK
1968年　メキシコ　　　　　28.9％　NHK　　　　　
1972年　ミュンヘン　　　　40.6％　NHK　　　　　
1976年　モントリオール　　21.6％　NHK　　　　　
1980年　モスクワ　　　　　11.2％　テレビ朝日　 　
1984年　ロサンゼルス　　　47.9％　NHK
1988年　ソウル　　　　　　32.7％　NHK
1992年　バルセロナ　　　　22.9％　TBS
1996年　アトランタ　　　　30.9％　NHK
2000年　シドニー　　　　　30.9％　NHK
2004年　アテネ　　　　　　17.6％　NHK
2008年　北京　　　　　　　37.3％　NHK
2012年　ロンドン　　　　　24.9％　NHK
2016年　リオ　　　　　　　24.9％　NHK
※数字はビデオリサーチ調べ