「マッスル・モンスター」の素顔とは 家族愛に支えられリングで大暴れする「プロレスの虫」

右膝創部感染で2か月、欠場中の「マッスル・モンスター」関本大介の家族愛が、またまた明らかになった。

家族愛を熱く語る関本大介【写真:柴田惣一】
家族愛を熱く語る関本大介【写真:柴田惣一】

5・30名古屋大会を最後にリングから離れている

 右膝創部感染で2か月、欠場中の「マッスル・モンスター」関本大介の家族愛が、またまた明らかになった。

 5・30名古屋大会を最後に、リングから離れている関本。毎週火曜日に病院で定期検査をしているが、傷口の化膿(かのう)がなかなかおさまらないという。抜糸ができれば、練習を開始できるのだが、そこは「トレーニングの虫」。ついつい医師のゴーサインを待たずに、動き出してしまう。

「入院中に上半身なら大丈夫だろうと、ベッドを利用して運動したら、怒られてしまった。ベッドは壊れるし、傷口には悪いし」と、文字通り頭をかいて反省したが、実はトレーニングができないことによるストレスが大変だった。

 登坂栄児社長が「運動できないイライラに加えて、新型コロナ禍もあって入院中は家族に会えなかったことで、ストレスが頂点に達したようだ。代わりに私たちが呼び出されて、いろいろと聞かされた」と明かした。

 現在は、いつも通り、奥様に加えて12歳の娘さんのサポートを受け、治療に専念。医師に従い、運動への欲求を抑えている。「膝の半月板を故障したときに半年、休んだけど、今回2か月で、プロレスがないと生きていけないことが分かった」とキッパリ。改めて自身が「プロレスの虫」だったことを認識したという。

 そして「こんな俺を支えてくれてありがとう」と夫人と娘さんに感謝しきり。家族の大切さも身に染みたようだ。

 2011年のZERO1「火祭り」で優勝した関本。記者会見後の食事会だった。待ち合わせ場所に火祭り刀を持って現れた。袋などにも入れず、そのまま。ゴツイ男が刀を持って電車に乗って来たわけだ。

 驚いて「職質を受けなかった? 大丈夫?」と聞いたところ「はい。何も。大丈夫です」と落ち着いている。レスラーと待ち合わせると、職質を受けている現場を目撃することも多い。慌てて駆け寄り「この人はプロレスラーです。これから取材です」と名刺を渡し、納得してもらったこともある。刀を持った関本は大丈夫だったのか……。

「トイレに行く」という関本から、刀を預かった。思ったよりもずっと重い。片手では持っていられないぐらいズッシリ重たい。これを軽々と扱うレスラーの腕力は「すごいと改めて思った」記憶もよみがえってきた。

 リング上では鬼神のような関本だが、大変な子煩悩。娘さんにはデレデレ。サンリオ展示会にご一緒した時「お腹空いた」「キティちゃんに会いたい」などという娘さんの言動に一喜一憂する様子に、こちらまでほんわかしてしまった。

「試合でいつも留守にして、父親らしいことを何もしてないから」と申し訳なさそうにしていたが「闘うことで、父親の強さや威厳を見せられるんじゃない?」と言うと「そうですかね」と、ちょっとうれしそうにした笑顔が忘れられない。ただ「パパ、強くていいね」と娘さんに語り掛けると「うちではそうでもない」とピシャリ。どうやら関本家では、娘さんが最強のようだ。

 奥様の写真を携帯電話の待ち受けにしていたのを目撃したこともある。「気は優しくて力持ち」を地で行く関本。焦らないでほしいが、リング復帰の日が待ちきれない。

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