「総選挙」「大組閣」…AKB48で受けた衝撃の数々 全てを受け入れた梅田彩佳の“思考”
2006年にAKB48のメンバーとしてデビューし、14年にNMB48に移籍。16年のグループ卒業後は女優としてその活躍の場を広げている梅田彩佳。芝居に興味のなかった梅田は、グループ在籍時に勢いで挑戦したミュージカルのオーディションで舞台に目覚め、現在も躍進を遂げている最中だ。7月30日から幕を開ける「梅棒 12th WONDER公演『おどんろ』」への出演を控える彼女が、演技にのめり込むきっかけや、グループ在籍時に訪れた転機について語ってくれた。【後編】
卒業を決心から一転のNMB48への転籍、大組閣を「どう思います?(笑)」
2006年にAKB48のメンバーとしてデビューし、14年にNMB48に移籍。16年のグループ卒業後は女優としてその活躍の場を広げている梅田彩佳。芝居に興味のなかった梅田は、グループ在籍時に勢いで挑戦したミュージカルのオーディションで舞台に目覚め、現在も躍進を遂げている最中だ。7月30日から幕を開ける「梅棒 12th WONDER公演『おどんろ』」への出演を控える彼女が、演技にのめり込むきっかけや、グループ在籍時に訪れた転機について語ってくれた。【後編】(取材・構成=安藤かなみ)
――2016年にグループを卒業されましたが、なにかきっかけや理由があったのでしょうか。
「私がAKBのチームBのキャプテンを務めていた2014年に、実は1度卒業を考えていたことがありました。チームBの初日公演があったのですが、公演に出演できるのは16人なので、チームに在籍している22人全員が舞台に立てるわけではないんです。当時は『全員が劇場に立つことができたら卒業しよう』と考えていました。そうなることが、自分の中で頑張れたと思えると感じていたんですね。
そんな中で大組閣祭りがあって、NMBのチームBIIに行くことが決まって。そのタイミングで卒業すると言ったら、NMBが嫌で卒業すると思われてしまうじゃないですか。それは嫌だったし、NMBのファンもメンバーもかわいそうだし、AKBを8年間やったから、あと2年はNMBのメンバーと頑張って、10年やり遂げてから卒業を決めようと思い直すことになりました」
――NMBへの移籍は予想外でしたか。
「AKBで呼ばれなかったので、他の姉妹グループに行くんだと腹をくくっていました。九州出身ですし、『HKTかな』と待っていたら、まさかのNMB。予想外でしたね(笑)」
――「大組閣祭」では本当にステージ上で移籍先を知らされるんですね。
「そうなんですよ! どう思います?(笑) 私はすぐに社長や秋元(康)さんに、『どうしてですか』と聞きにいきました。その当時のAKBは1期生が卒業して、2期生も半分しか残っていない時期で。『AKBの1番苦しかった時代を知っているメンバーが少なくなっているから、それを知らないNMBのメンバーに教えてほしい』と言われました。同じ理由で、(宮澤)佐江ちゃんもSKEに行くことになっていて、『じゃあ頑張ります』と移籍を決めました。でも、自分の意思ではないところで人生が決まることって、若いうちに経験できることではないので、いいかなって。今ではありがたかったと思います」
――実際に移籍した後の、劇場での反応はいかがでしたか。
「結構、きつかったです(笑)。NMBを推しているファンの方はNMBが大好きで、私のことを受け入れてくれていたとは思うけど……。もともとのチームBIIが好きだったファンの方はどう思っていたのかなとは考えます。ただ、100%みんなに好きになってもらえないのは分かっていたし、イヤな声もSNSで入ってくる。『でも仕方ない。人生はそううまくいかない』『いろいろあっても乗り越えるのがまた面白い』とポジティブに考えるようにしていました。
当時のチームBIIは初期のAKBを見ているみたいでした。大組閣のステージで各チームごとの紹介VTRが流れたのですが、チームBIIの子たちがチラシを配っていたのが印象的でした。自主的に取り組んでいてすごいなと感じたチームに入ることになって、『初心を思い出せ』と言われているような気もして。1番初期の気持ちを思い出してもう1回やるぞと思っていましたし、チームBIIに入って、そこで終わることができたのはよかったですね」