シン・エヴァ、大台「興収100億円」の行方が注目 終盤で異例の攻勢 売り切れ映画館も
アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督、配給:東宝、東映、カラー)が、上映“終盤”で異例の盛り上がりを見せている。3月8日の公開から3か月以上が経過した中で、6月12日、13日の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で、9週ぶりに1位を“奪還”。18日には、カラーの公式YouTubeチャンネルで新映像が公開され、都内の映画館では売り切れが出るなど話題に事欠かない。興行収入「100億円」に到達するかどうか、注目度も高まっている。
特典漫画など“ラストラン”企画も話題に
アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督、配給:東宝、東映、カラー)が、上映“終盤”で異例の盛り上がりを見せている。3月8日の公開から3か月以上が経過した中で、6月12日、13日の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で、9週ぶりに1位を“奪還”。18日には、カラーの公式YouTubeチャンネルで新映像が公開され、都内の映画館では売り切れが出るなど話題に事欠かない。興行収入「100億円」に到達するかどうか、注目度も高まっている。
東映の発表によると、「シン・エヴァ」は17日までの102日間累計で、観客動員数は600万人を突破し、興行収入は91.6億円超えになっている。
こうした中で、18日夜に「現在のエヴァンゲリオン」と題された約1分30秒の映像が公開。「現在のエヴァンゲリオン」がツイッターのトレンド入りを果たした。YouTubeの「急上昇」にも食い込んだ。
シネコン・映画館の「TOHOシネマズ」のサイトを見ると、19日の都内では「売り切れ」が相次いだ。
驚異的な伸びの背景はどこにあるのか。12日からは「ラストラン」と銘打った企画が展開中だ。入場者プレゼントとして公式謹製36ページ冊子「EVA-EXTRA-EXTRA」(A4)の配布、カットの差し替えを行った新バージョン「EVANGELION:3.0+1.01」の上映、そしてエヴァ史上初のドルビーシネマ上映の“3本柱”が、盛り上がりの一因のようだ。
とりわけ、SNSを中心に謹製冊子が注目を浴びている。この中には、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ4部作の中で前作にあたる「:Q」の前日譚を描いた漫画が収録されているのだが、16ページの描き下ろしで、これまでに描かれたことのない内容だ。意欲をわき立てる特典であり、往年のファンだけでなく、新規ファンの“リピーター”を獲得している側面もあるとみられる。
“最後の劇場用ポスター”は「終映迫る」の公開表記となっており、上映期間も気になるところ。すでにシリーズ歴代最高の興収を記録し続けているが、大台の「100億円」まで登ることができるか。エヴァの“集大成”から目が離せない。