人気アイドルグループ「日向坂46」の小坂菜緒が19日、都内で行われた映画「ヒノマルソウル～舞台裏の英雄たち～」（飯塚健監督、公開中）の公開記念舞台あいさつに登壇。主演の田中圭をはじめ、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、飯塚健監督との撮影中のエピソードなどを語った。

　本作は、1998年の長野五輪で、日本中が歓喜に沸いたスキージャンプ団体、大逆転の金メダルの栄光を陰で支えた25人のテストジャンパーたちの知られざる秘話を描いたヒューマンドラマ。小坂はオリンピックを夢見る、唯一の女子高生ジャンパーの小林賀子を演じる。

　当初、昨年6月に公開を予定していたが、緊急事態宣言の影響で延期になり、今年5月7日の公開も再延期に。冒頭で小坂は、「無事に公開を迎えられて、本日この皆さんと一緒にそろうことができたのは本当にすごく幸せなことだなと思います。短い時間ではありますが、よろしくお願いいたします」と笑顔であいさつ。

　小坂は撮影や宣伝活動を振り返り「私は、そんなに演技経験はないですし、この中に入るだけでも本当に緊張しかなくて、お話することもあんまりできなかったんですけど、そんな私を皆さんが引っ張ってくださいました」と感謝を伝えた。

　また、長野五輪当時のリアルテストジャンパーたちから、サプライズでキャストへ向けたメッセージ動画の上映が行われた。小坂は「私自身、実在する方を演じるっていうのが初めての経験だったので、どうしたらいいんだろうというのもありました」と演じるうえでの苦悩を明かし、続けて「実際にテストジャンパーの方が現場に来てくださって、当時のお話とかをしてくださったことを今ビデオを見ながら思い出すと、感極まって泣いちゃいそうになったんですけど……。でも、自分もこの映画に携われたことは本当にすごく幸せなことだと思いますし、人と人とのつながりの温かさを感じました」と語った。