那須川天心、大崎孔稀を称賛「なんか昔のボクに似ているな」 1対3マッチは「非常に疲労感」

那須川天心(TARGET/Cygames)は、公募で募集した大崎孔稀(OISHI GYM)、HIROYA(TRY HARD)、そして、当日発表だった所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)と異例の1対3マッチ(3分3R)で対戦した。大崎の若さを正面から受け止め、体重差のあるHIROYAからはダウンを奪い、ベテランの所に対しても終盤に連打で追い詰めた。総合格闘技では18年ぶりとなった東京ドーム決戦。試合後の一問一答は以下のとおり。

東京ドームで躍動した那須川天心【写真:山口比佐夫】
東京ドームで躍動した那須川天心【写真:山口比佐夫】

大みそかでRIZIN卒業「みんなに送ってもらえるような試合をしたい」

「Yogibo presents RIZIN.28」(2021年6月13日、東京ドーム)

 那須川天心(TARGET/Cygames)は、公募で募集した大崎孔稀(OISHI GYM)、HIROYA(TRY HARD)、そして、当日発表だった所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)と異例の1対3マッチ(3分3R)で対戦した。大崎の若さを正面から受け止め、体重差のあるHIROYAからはダウンを奪い、ベテランの所に対しても終盤に連打で追い詰めた。総合格闘技では18年ぶりとなった東京ドーム決戦。試合後の一問一答は以下のとおり。

――試合を終えた心境を教えてください。

「今後絶対ない経験ができたというか、いつもの試合とはちょっと違かったですけど、毎ラウンド相手が元気な状態でっていう感じはすごいやりずらさを感じて、非常に疲労感がありますね」

――普段とはルールも違う挑戦でした。

「パンチもほぼほぼもらわず、当てることができたので、今後に生きるいい経験ができた」

――この試合を迎えるにあたり作戦はあったのでしょうか。

「いや、作戦は立てられないですよね。作戦って3Rだったり、5Rだったりがあるから立てられるのであって、1Rだったら何していいか分からないですし、しっかりと相手のこと見なければいけないですし、もらってしまうとダメージ蓄積しますし、そういうことしないように気をつけてきた。だから結構、打ち切りのパンチが多くなっちゃったんですけど、もっと、ちらしとかを打っていければよかったのかなと思います。いつもと違う試合なので、これはこれでよかったのかなと」

――好きな選手と言っていた所英男戦の感想は。

「まさかやるとは思ってなかったので。向かい合うことがすごいうれしかった。非常に感謝しています」

――東京ドームでの試合はいかがでしたか。

「広かったですね。広かったですし、憧れっていうか、ちょっと悔しい感じはあったんですよ。昔から。東京ドームでライブとかコンサートやってて、いや俺もいけるでしょってずっと思っていた。やっと同じ位置に立てたと思います」

――3人と戦って一番手ごたえのあった選手は。

「手ごたえ、うーん…。まず、ボクがりきみすぎたっていうのがありますね。試合を組み立てるっていうよりかは、相手に対応するのが精いっぱいだったので。1R目はすごい固くて、2、3でほぐれてきた感じはありました。終わってみて、こんなことできる人なかなかいないでしょっていうのはありますし、賛否両論あったですけど、人生で一生経験できないことなので、なかなか得られない体験だったとは思います」

――大崎孔稀選手と試合後、どんな会話をしましたか。

「彼が結構早い段階で、一番最初くらいの感じで名乗りをあげてきてくれた。『なんでやろうと思ったの?』と聞いて、『チャンスだと思いました』と言ってたんで、なんか昔のボクに似ているな、みたいな感覚はあったですね。彼も21歳なので、枠からはみ出ないといけないっていうのはボクもずっと思っていたことだし、彼もそう思ってチャレンジしてくれたので、ボクがいなくなっても、そういった選手がいるのはうれしく思うよっていう会話はしました。(試合の印象は)うまかったですね。思ったよりうまかったですよ。勝ち続けてますし、実力あるなと思いましたね」

――変則的な試合をやるにあたって、何を見せたい、何を残したいというものはありましたか。

「本当言うと、ちゃんと試合がしたかったっていうのはありますけど、どちらかというと、テレビ向けの試合だったのかなと思いますね。インパクトあることしていかないと視聴率も取れないですし、それは自分も分かっているので。もともとやるかもしれない試合もありましたし、調整が合わなくてなくなってっていうのも繰り返した中で、最大限できることをやった。ちゃんとした試合をできれば一番なんですけど、こういった形でやるのも、冒険的でいいのかなと思いました。もうやりたくはないですけど(笑い)」

――3人とも倒さなきゃとかそういう期待を感じることはありましたか。

「そうなんですよ。だからりきんじゃったんですよね。最初の1分半とか、がちがちだったから、これはやばいなと思って。そこで切り替えられたのはデカイですね」

――相手が1Rごとにフレッシュ、かつ相手の体重差の上下がありました。

「体重差は感じましたけど、全員が全員パンチとかも打ち方違うので、だから距離も取らないといけない、でも1Rしかない。HIROYA選手の場合は、10何キロ体重差があるのでもらってはいけない、でも攻めなきゃいけないっていういろんな葛藤があったので、いつもの試合より疲れたすかね」

――最後に今後の展望をお願いします。

「大みそかでの試合が、RIZINでの試合が最後だと思う。RIZIN卒業、すごく悲しいですね。今回、いろいろ賛否両論あったし、ボクの中でも思うことはあるんですけど、しっかりとした試合をして、みんなに送ってもらえるような試合をしたいと思います」

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