「無言芝居」のダンサーが朗読劇で新境地開く 「生きた舞台」の表現法とは…
4人組ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz(シットキングス)」のメンバーshojiとOguriが6月8日、都内で、自身が出演する怪奇小説「ジキルとハイド」をテーマにした朗読とダンスの新舞台「My friend Jekyll(マイフレンドジキル)」の公開稽古を行った。
s**t kingz(シットキングス)が「ジキルとハイド」を新感覚で舞台化
4人組ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz(シットキングス)」のメンバーshojiとOguriが6月8日、都内で、自身が出演する怪奇小説「ジキルとハイド」をテーマにした朗読とダンスの新舞台「My friend Jekyll(マイフレンドジキル)」の公開稽古を行った。
「ジキルとハイド」は“二重人格”を題材にしたミュージカルなどの代表的な作品。同グループは、ダンスだけでストーリーを表現する「無言芝居」に取り組んでいる。今回の舞台ではダンサーである2人が、物語を朗読する「語り手」と、登場人物たちを身体で表現する「踊り手」に分かれて物語を進行するという新しいスタイルに挑戦する。回によって演技やダンスの即興性が楽しめるのも特徴だ。
これまでのステージでは無言のダンスでパフォーマンスを披露してきた彼らにとって、初めて言葉を発する朗読劇の展開。グループのリーダーを務めるshojiは「情景が目に浮かぶ作品が面白いと思い、朗読を選んだ。お互いの空気感、テンポ感が変わってくる。今回はツインギターの生演奏なので、生きた舞台を楽しんでいただけたら」と強調。Oguriは「今までになかった即興のダンスが多い。どうなってもいい、やってみようというチャレンジを自分自身が楽しめるようになった」と、自らの成長に実感を込めた。
台本・演出は、2019年第26回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した劇作家・演出家の瀬戸山美咲氏が手がけた。初挑戦の2人を指導した瀬戸山氏は「最初は滑舌に苦戦したが、すごいスピードでどんどん進化していった」と話した。舞台は東京・スパイラルホールで6月8日、9日の2日間にわたって上演される。