2回目のワクチン接種は副反応多数 「職場の半数近くが発熱で欠勤」の医療現場も

新型コロナウイルスワクチンの東京、大阪などでの大規模接種が始まり1週間あまり。すでに国内で1回目の接種を終えた人は1000万人を超えた。2回目の接種は1回目から約20日間後とされており、まもなく大規模会場での2回目の接種も順次始まっていくが、すでに2度のワクチン接種を終えた医療関係者からは「副反応は2回目の方が出やすい」との声も出ている。

新型コロナウイルスワクチン2回目の接種が本格化へ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
新型コロナウイルスワクチン2回目の接種が本格化へ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

1回目の接種を終えた人は1000万人超、まもなく2回目の接種も本格化する

 新型コロナウイルスワクチンの東京、大阪などでの大規模接種が始まり1週間あまり。すでに国内で1回目の接種を終えた人は1000万人を超えた。2回目の接種は1回目から約20日間後とされており、まもなく大規模会場での2回目の接種も順次始まっていくが、すでに2度のワクチン接種を終えた医療関係者からは「副反応は2回目の方が出やすい」との声も出ている。

 都内の病院に勤務する社会福祉士の30代の女性は「1回目はそこまでではなかったが、2回目の接種の翌日は職場の半数近くが発熱で欠勤しました。私はそこまでひどくはなかったですが、それでも注射を打ったほうの腕が腫れて、寝返りは打てなかった。同僚の中には『まるで骨折したみたい』『痛みでとても寝られない』と話す人もいた」と2回目の接種時の様子を語る。

 ワクチン接種の本格化に伴い、接種休暇をもうける企業も増えている。埼玉県戸田市では、市役所の全職員に新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける場合、または接種に伴う副反応が生じた場合に休暇等を取得できる仕組みを先月27日から導入した。

 導入の経緯について、市の担当者は「県からも通知があり、公的な立場から導入することで企業でも取りやすいような環境整備を進めています。今のところワクチン休暇を取得した職員はまだいないが、会計年度任用職員、いわゆるパートさんのなかには高齢者で働かれている方もいる。そういった方からの問い合わせはありますね。2回目のほうが副反応の確率が上がるとも聞いています」と話す。

 裏を返せば、2回目のワクチン接種後に仕事ができなかったり、起き上がれなかったりするほどの倦怠感があっても、それは正常な反応のひとつということ。接種には正しい知識を持って臨みたい。

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