峯岸みなみ、AKB48卒業公演でアイドル人生に終止符「一生かけてファンに恩返ししたい」

2005年12月8日、秋葉原の劇場を拠点に誕生したAKB48の1期生としてデビューした峯岸みなみ。15年半にも及ぶ長いアイドル人生の最後の舞台となる「峯岸みなみ卒業公演」を28日、AKB48劇場にて行った。

峯岸みなみのAKB48卒業公演が行われた【写真:(C)AKB48】
峯岸みなみのAKB48卒業公演が行われた【写真:(C)AKB48】

高橋みなみ、小嶋陽菜、小嶋真子、西野未姫がサプライズ登場

 2005年12月8日、秋葉原の劇場を拠点に誕生したAKB48の1期生としてデビューした峯岸みなみ。15年半にも及ぶ長いアイドル人生の最後の舞台となる「峯岸みなみ卒業公演」を28日、AKB48劇場にて行った。

 今月22日、ぴあアリーナMMにて卒業コンサートを開催したばかりの峯岸。「卒業メンバーとAKB48の未来を担う後輩を繋ぐことが最後の1期生である自分の務め」であるという意気込みでコンサートに臨み、多くの卒業生がサプライズ出演した卒業コンサートはAKB48の15年の歴史を感じさせる内容で大きな話題となった。

 そして28日は、峯岸のAKB48の集大成となる「峯岸みなみ卒業公演」をAKB48劇場にて実施。峯岸の卒業公演を見届けようと劇場に集まった125人(※コロナ禍により劇場定員の半数)のファンが見守る中、ステージに現れた峯岸はチームKメンバーの長友彩海、武藤小麟、安田叶とともに「渚のCHERRY」でアイドル全開のパフォーマンスを披露。コロナ禍の影響で一度にステージに立つメンバーを最大8人としながら、他のチームKメンバーも次々と登場し「RESET」「ダルイカンジ」をパフォーマンス。倉野尾成美・横山結衣ら7人とは「Beginner」を披露。息の合ったダンスパフォーマンスで劇場はオープニングから熱気に包まれた。

 峯岸は「私といえばこの曲だなと思っていただけるような、劇場だからこそできることを詰め込みました。最高の思い出になったらいいなと思います。今日はみなさん最後までよろしくお願いします!」とあいさつ。横山は序盤から涙腺を崩壊させて「みぃさんとはいろいろな思い出があるんですけど、みぃさんの卒業公演の舞台に立つことができて幸せです。今日は最後までみぃさんの素敵な笑顔を目に焼きつけていたいと思います」とコメント。込山榛香は、込山チームKができる前に高橋みなみを交えてチームKについて峯岸に相談をしたというエピソードを披露し、チームKメンバーで峯岸の思い出を振り返りました。

 ユニットパートは峯岸、宮崎美穂、向井地美音による「恋愛禁止条例」でスタートし、長きにわたり共にAKB48を牽引してきた大家志津香、柏木由紀と共に「純愛のクレッシェンド」を。初代峯岸チーム4時代から峯岸を慕う岡田奈々・村山彩希とは「思い出以上」でクールなパフォーマンスを魅せた。

 また中盤では、先日の卒業コンサートにも登場した初代峯岸チーム4の卒業生、小嶋真子、西野未姫と一緒に「ノースリーブス」の「尺が欲しい」をコミカルにパフォーマンス。続いて、小嶋陽菜と高橋みなみがステージに登場し、本家「ノースリーブス」の3人で「君しか」「ペディキュアday」と2曲続けて披露し。MCでは、小嶋陽菜が「(コンサートに続いて)また来ちゃった~」と峯岸に声をかけ、高橋は「久しぶりに劇場に来て思ったのは、(周年ごとに柱に貼られる)ピンクの線がめっちゃ増えてる! すごいよね! 歴史を感じますね!」とコメント。

 また峯岸に「コロナ禍でどうなるかって不安もあったけど、お客さんがこうやって劇場に来てくださって良かったね~」と声をかけ、峯岸は「どうしてもファンのみなさんに見守られて卒業したいと思って、こだわって良かったなと思いました。実現できて本当にうれしく思ってます。ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。

 さらに「(先日の)卒業コンサートで燃え尽きたかと思ったけれど、今日この劇場に立って、大きい会場とは違う良さが詰まっていて“劇場は特別だな”“いつもこの劇場が私たちの存在を守ってくれたんだな”と改めて思いました。大好きな後輩に囲まれて卒業できるのもうれしいですけど、一緒にここでスタートを切ったメンバーの2人にもきてもらえて、すごくすごくほっとしたし、うれしかったです! ありがとう!」とあいさつした。

 後半は、入山杏奈、加藤玲奈、宮崎、向井地、柏木、岡田、村山が峯岸のお面をつけて現れ「フライングゲット」を披露。本編のラストでは、別れのバラード曲「青空のそばにいて」で見事なハーモニーを奏でた。アンコールでは卒業ドレスに身を包んだ峯岸が登場し、峯岸のソロ曲「私は私」を初代峯岸チーム4の小嶋真子、西野、岩立沙穂、岡田、篠崎彩奈、北澤、村山とともに歌唱。

「AKBに入って15年、いいことばかりではありませんでしたが、どんなときもこの劇場が私の支えになっていて、人前に立つのが怖くなった日もこの場所だけは自分が存在していいような、そんな気にさせてくれました。この場所がなくなったらどうやって頑張っていけばいいんだろうと不安に思うこともあるんですけど、卒業しても一生かけてファンのみなさんに恩返ししていきたいと思います。私はアイドルとして立派ではなかったけど、一緒に歌って泣いてくれるメンバーや、こんなに素敵な衣装やステージを用意してくれるスタッフのみなさん、私の言葉に耳を傾けて応援してくれて泣いてくれるファンのみなさんに出会えたことで、人としては間違っていなかったんだなって、これからも強く生きる自信になります。AKB48峯岸みなみを支えてくれてありがとうございました」と、改めて感謝の気持ちを伝え、現役メンバー全員で「引っ越しました」を披露。峯岸へのサプライズで、メンバーみんなで用意した峯岸との思い出をつづったアルバムと花束を渡し、柏木と向井地が「みぃちゃん、卒業おめでとう!」と声をかけた。

次のページへ (2/3) 総合プロデューサーの秋元康氏から手紙「末子を最後に嫁に出すよう」
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