今、一番目が離せない俳優・金子大地がついたウソ「恥ずかしい話なのですが…」
まだこの世に存在しない「未完成映画」の予告編を審査対象にしたコンペ「第2回未完成映画予告編大賞MI-CAN」でグランプリを受賞し、長編映画化が実現した「猿楽町で会いましょう」が6月4日に公開される。ドラマ「おっさんずラブ」(2018年)や「腐女子、うっかりゲイに告る。」(19年)などで知られ、22年にはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演が控える若手俳優・金子大地(24)が主演することでも注目を集めている。「真っすぐで、純粋で、未完成。一人前のカメラマンになりたくて東京にきて、余裕がない少年」。自らが演じた駆け出しカメラマン・小山田をそう評した金子。自身が演じた小山田について、そして作中の流れを左右する“ウソ”というキーワードについて、金子に胸のうちを語ってもらった。
「未完成映画」から制作された長編映画「猿楽町で会いましょう」W主演の金子大地に聞く
まだこの世に存在しない「未完成映画」の予告編を審査対象にしたコンペ「第2回未完成映画予告編大賞MI-CAN」でグランプリを受賞し、長編映画化が実現した「猿楽町で会いましょう」が6月4日に公開される。ドラマ「おっさんずラブ」(2018年)や「腐女子、うっかりゲイに告る。」(19年)などで知られ、22年にはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演が控える若手俳優・金子大地(24)が主演することでも注目を集めている。「真っすぐで、純粋で、未完成。一人前のカメラマンになりたくて東京にきて、余裕がない少年」。自らが演じた駆け出しカメラマン・小山田をそう評した金子。自身が演じた小山田について、そして作中の流れを左右する“ウソ”というキーワードについて、金子に胸のうちを語ってもらった。(取材・文=安藤かなみ)
金子が演じる駆け出しのカメラマン・小山田はユカに出会って翻弄されていく
――金子さんが演じる鳴かず飛ばずの写真家・小山田は、劇中でさまざまな機材を使用していましたが、本格的なカメラを手にしていかがでしたか。
「クランクイン前に、監督の児山隆さんからカメラを借りて、扱い方を教えていただきました。時間があるときには近所を散歩しながら撮ったりもしていたんですが、カメラの扱いには慣れなかったですね。
もともと、撮られるのはあまり得意ではないんです。まだ慣れていなくて、恥ずかしくなってしまいます。いつも棒立ちで、そんなにノリノリにはなれないですね。でも、カッコよく写ったらいいなとは思います」
――小山田の運命を大きく変えることになる女優志望の読者モデル・ユカの“ウソ”が物語のカギを握っています。人間関係の中でウソをつくことは必要だと思いますか。
「極力つかない方がいいとは思います。でも、みんなそれぞれ何かウソをつきながら生きているんじゃないかとも思っています」
――金子さんは、最近どんなウソをつきましたか。
「恥ずかしい話なのですが、僕、すごく朝が弱くて。今朝もマネジャーさんから電話がかかってきて、『大丈夫です!起きてます、起きてます!』と言って、切ってからもう1回寝ました(笑) あとは『もう向かってます!』と言いながら、まだ家にいたこともあります(笑)
でも、ユカがついているウソは次元が違いますよね。嫌な女にも見えて、かわいそうにも見える。すごく切なく感じるのがこの映画の不思議なところだと思います」