「ボンビーガール」井森美幸役で話題…吉田あかりが映画初主演「私は女優なんだと実感」
女優の吉田あかり(17)が「ペテロの帰り道」(5月21日公開、監督オカモトナオキ)で映画初主演する。本作は女子高校生が“神様”と名乗るおじさんとの出会いで始まる奇妙な物語。吉田は「ひらがなの吉田あかりと覚えてください」とアピールした。
元NMB48・吉田朱里と同名「ひらがなの方だと覚えてください」
女優の吉田あかり(17)が「ペテロの帰り道」(5月21日公開、監督オカモトナオキ)で映画初主演する。本作は女子高校生が“神様”と名乗るおじさんとの出会いで始まる奇妙な物語。吉田は「ひらがなの吉田あかりと覚えてください」とアピールした。(取材・文=平辻哲也)
この日がメディア初取材の17歳新人は独特なハスキーボイスで、思いをはっきりと話した。「声のことはよく言われます。小学校の時は『声を作っているだろ』といじられたりしましたが、母も同じ声なんです。一つの個性だなと思っていて、気に入っています。名前は元NMB48の吉田朱里さんと同じ名前ですが、ひらがなの方だと覚えていただければ。吉田さんとは東京ガールズコレクションでご一緒したんですけども、お時間がなくて、あいさつはできなかったんです」
小さい頃から「テレビの中の人になりたい」という夢があり、幼稚園からダンスを習い、中1でタレント事務所に所属。「最初はほぼエキストラの仕事で、映ったのか、映らないのか、分からないくらい。メインで出ていらっしゃる方を見て、あっちに行かなきゃと思っていました」。2016年11月放送の日本テレビ系「幸せ!ボンビーガール」の再現VTRで少女時代の井森美幸役を演じ、注目を浴びた。「中学生だったので、下駄箱で『あの子じゃない?』とプチ噂になっていて、うれしかったですね」と振り返る。
現在は人気タレントの岡田結実と同じ事務所に所属。初主演映画では、父親を早くに亡くした高校生・水華(みずか)役を自然に演じた。自らを神様と呼ぶ不思議なおじさん(東大)と出会い、引きこもりがちな性格にも変化が出ていく……。「ただただうれしくって、最初は『どうしよう、私、映画デビューしちゃう』と浮かれていました。でも、現場の数日前に監督から直筆の手紙をいただいたんです。『候補には他の子もいたけれども、あなたを選んだから、女優・吉田あかりの力を借りたい』って。その瞬間に、私は女優なんだという実感がわいて、同時に主演であることのプレッシャーが一気に込み上げてきました」
水華役には「私と似ているのは通信制の学校に通っていること。性格面では結構違うんです。水華ちゃんは結構引きこもりがち。私は、人と関わることが好きで、休みの日も友達と会ったりしています。そんな違いがあったので、どう演じるかなと思いますが、違いがはっきりしていたので、イメージしやすかったです」
撮影は昨秋、約1週間。「水華ちゃんは幼い頃にお父さんを亡くしていて、寂しい気持ちを持っている女の子。私も、撮影の数日前、大好きだったおじいちゃんが亡くなってしまったんです。おじいちゃんは最後まで『私の映画を一目見たかった』と言ってくれたんです。そんなリンクする部分もあって、自然と気持ちが入っていきました」