劇場版「鬼滅の刃」興収399.2億円を記録 煉獄さん誕生日に“400億の男”には届かず
昨年10月16日に公開のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、日本の歴代映画興行収入で、399.2億円を記録した。10日に興行通信社が発表した。この日の発表では惜しくも400億円には届かなかった。
煉獄杏寿郎の誕生日での400億円突破はならず
昨年10月16日に公開のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、日本の歴代映画興行収入で、399.2億円を記録した。10日に興行通信社が発表した。この日の発表では惜しくも400億円には届かなかった。
本作は公開から記録的大ヒットを続け、公開から3日間で動員342万人、約46億2311万円と歴代日本映画の興行記録を塗り替えた。公開から10日間では日本映画史上最速での100億円をマークしていた。
さらに、昨年12月27日までの73日間の成績で、動員2404万9907人、324億7889万5850円を記録し、日本映画の歴代興収トップだった「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督、2001年)が持つ「316億8000万円」を上回った。さらに、全国映画動員ランキングでは公開から12週連続で首位を記録した。
本作の主要キャラクター「煉獄杏寿郎」の誕生日である5月10日の発表で400億円を突破し、日本映画史に名を残す“400億の男”となるかにファンの注目が集まっていたが、惜しくも届かなかった。
とはいえ、400億円突破まで、残り約8000万円と迫り、日本映画史上初の400億円超えまでは秒読み段階となっている。
また、先月4月23日には北米1600館で公開され2位でスタート。公開2週目(4月30日から5月2日)の北米興収ランキングで首位を獲得し、大きな話題を集めた。日本映画が首位に立つのは、「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」以来22年ぶりの快挙だった。
「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)による初の「週刊少年ジャンプ」の連載コミック。大正期を舞台に、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が鬼になってしまった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため、仲間とともに成長し、鬼を退治するストーリーだ。19年4月からテレビアニメ版が放送されると、アニメファンから一般ファンへ人気が拡大した。
○歴代映画興行収入ランキング(興行通信社調べ)
1位「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(399.2億円/2020年)
2位「千と千尋の神隠し」(316.8億円/2001年)
3位「タイタニック」(262億円/1997年)
4位「アナと雪の女王」(255億円/2014年)
5位「君の名は。」(250.3億円/2016年)
6位「ハリー・ポッターと賢者の石」(203億円/2001年)
7位「もののけ姫」(201.8億円/1997年)
8位「ハウルの動く城」(196億円/2004年)
9位「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(173.5億円/2003年)
10位「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(173億円/2002年)
※順位「作品タイトル」(興収・億円/公開年)